3.衝撃-My Destiny-

 

斜めに傾けたテセの顔が、ララの唇まであと、3センチ...。

顔を寄せ合う二人の頭上に、輝きながら超高速で落下する物体が、流れ星のように、地面に向かっていた。

きーんという音が、ぐんぐん大きくなり。

ずぅ~ん。

大きな爆音が鳴り響く。

「!」

「!!」

テセの額とララの額が、勢いよくぶつかった。

直後、地震のような、底から突き上げる衝撃。

 

ララとテセは、飛び起き、手すりに乗り出すようにして、爆音の発生源を探す。

地震ではないことが、すぐ分かった。

地平線近くに、黒い煙が空高く勢いよく上がっている。

「事故!?」

「衝突?」

テセとララは顔を見合わせる。

「やだ、今日、サトさんが街の方にでかけてるのよ。

まさか、違うよね?」

ララはテセの腕にすがって叫ぶ。

テセはララの両腕をつかんで、落ち着かせようとする。

「それはない!

あれは違うよ。

車より、もっと大きいものだ」

もくもくとした煙は、おとろえることなく立ち昇り続けていて、地面に近いところでは、赤い炎も上がっているようだ。

二人のいるところまで、煙が漂ってきているのか、​刺激の強い煙で目が痛む。

 

「一体、なんなの!?」

間もなく、下の方が騒がしくなった。

怒号が聞こえ、ララはさらに手すりに身を乗り出て、下を覗き込む。

​「おぉーい、急げ急げ!!」

「何が爆発したんだ!!」

「レスキューに連絡だ!!」

バラバラと、一階エントランスから、十数人が飛び出してきた。

裏手から、バギーカーが数台回り込んで止まり、彼らを乗せて、煙が立ち昇る辺りへ猛スピードで走り去る。

何事かと建物から外へ飛び出す人が、集まり始め、ただの野次馬や、車で追いかける者、建物に戻る者、どこかに連絡する者やらで、大騒ぎだ。

先ほどのロマンチックな雰囲気はすっかり忘れて、ラララはハッとして、ペントハウスにむかって駆けだした

 

「テセ!

私たちもいかなくっちゃ!」

「よせ!

危ないから、ララはここにいろ!」

慌ててテセはララの腕をつかむ。

「何かできることがあるはずよ!

怪我をしている人もいるかもしれないし!」

「あんな大爆発だ。

人がいたとしても、助からないよ。

それに、爆弾か何かが爆発しただけかもしれないじゃないか!」

「様子だけ見にいかせて!お願い!」

ララはテセの腕を振り払って、​階段を駆け下りていってしまった。

(全く、ララの奴ったら...)

​首をふりふりテセは、ララを追いかけた。

My Destiny  TOP