...まあまあ年季の入ったBL愛好者。
謙遜抜きにして、そろそろ腐紳士(ふじぇんとるめーん)と自称してもよいだろう。
男子高校生のいちゃいちゃ(本番)を妄想することが三度の飯より好きなだけで、
私自身がBLしたいわけではないと、前置きしておこう。
受け持ちのクラスに、お気に入りCPがいる。
ユノ氏×チャンミン氏だ。
このイケメン二人から、ヲトメ電波をキュンキュンとキャッチしている私であった。
・
(前話のあらすじ)
ユノ氏に中出しされたせいで腹痛をおこしたチャンミン氏(という設定)
私は保健室へ連れて行くよう、ユノ氏に指示をしたのだった。
チャンミン氏をお姫様抱っこして教室を出て行ったユノ氏。
さすが絵になる二人。
二人の周囲にキラキラ光が瞬いていた。
クラスメイトたちは、ぽぉ~っとしている。
(ユノ氏に懸想している数名は、ハンカチーフを噛みしめ悔し涙を流しているであろう)
逞しいユノ氏の背中、頬を赤らめユノ氏の首にしがみつくチャンミン氏。
行き先は保健室!
(何も起こらないはずがない!)
カーテンで仕切られたベッド。
いいタイミングで養護教諭は不在。
2つあるベッドは空いている。
待て。
...空いていて、いいのか?
どうぞ人目を気にせずヤッてくださいませと、お膳立てが過ぎていやしないか?
開け放った1階の窓から、体育で球蹴りする生徒たちの声と、体育教諭の吹く笛の音。
邪魔者が必要だ。
体育の授業中に怪我をしたか、体調不良になった男子学生が、奥のベッドで休んでいるのはどうだろう?
空いている方のベッドに、ぐったりとしたチャンミン氏は寝かされる。
「気分はどうだ?」
「ん...平気」
ユノ氏はチャンミン氏の頭をくしゃ、ってするのだ。
それから、ネクタイを緩め、シャツのボタンも外してあげる。
ツンデレなユノ氏が優しい。
チャンミン氏の胸はキュンキュンしている。
「昨夜は無理をさせてしまって...お前が可愛いくて求め過ぎてしまった」
「ううん...僕の中、ユノでいっぱいにしてもらったから、幸せなんだ」
却下...この台詞は、20代後半カップルっぽい。
(高校生がこんな臭い台詞を吐くかよ)
もっと高校生っぽくしてみよう。
ユノ氏
「ゴム付けないからだぞ?」
チャンミン氏
「だってぇ...」
ユノ氏
「それに、洗えっていうのにそのまま寝るんだから」
チャンミン氏
「だってぇ...眠かったんだもん」
ユノ氏
「でもさ...ナマ最高だったよな」
チャンミン氏
「うん...。
もう一回、試してみよっか?」
ユノ氏
「......」
二人の視線絡み合う。
チャンミン氏
「あん」
ユノ氏
「声を出すな」
...以下省略。
一方、奥のベッドには足をくじいて横になっていた生徒がいた。
(マジかよマジかよ...。
こいつらおっぱじめやがった...。
声を殺してるんだろうが、丸聞こえなんだよ!)
「おほん、ゴホンゴホン!」
足をくじいた生徒の咳払いで、
隣のベッドのギシギシ音は止んだ...。
・
...みたいな?
覗き見したい!
ベッドを仕切るカーテンになりたい!
私もキュンキュンしたい!
だがしかし、授業を放っぽりだすわけにはいかない!
ほっぽり出すわけには...。
「えーっと。
○○ページの練習問題を解き終わった者から順に終わっていいぞ」
教室から歓声があがる。
私は保健室へと走った。
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