(15)奥さま手帖-12月-

 

~旦那さん手帖~

<12月某日>

 

 

目覚めたら、奥さんがいなくなっていた。

ダイニングテーブルにメモがあった。

 

 

血の気がひいた。

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「疲れた」だと!?

「迷子」だと!?

重症だ...。

 

チャンミンが相当なスランプに陥っていることに、私は気づけていなかったのだ。

昨夜、クリスマスプレゼントの話題で

「エネマグラ」と答えた私の能天気さといったら!

「チャンミンが健やかでいてくれたら、私は何もいらないよ」と答えるべきだったのだ。

ぷらりきままなひとり旅。

煮詰まった頭をクールダウンするために、

アイデアでいっぱいな頭を整理整頓するために、

かさっかさに干からびた頭に潤いを足すために、

私の奥さんは旅に出かけたのだ。

 

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そのまま従ったら駄目なヤツだ!

過去の経験上、すぐに追いかけたらいけない。

数日間、好きに泳がせておいてから、捕まえにいくのがよいのだ。

ひとりになりたい気持ちは確かにあるのだろうから。

 

どこかにヒントがあるはずだ。

チャンミンの仕事机に、ガイドブックが置いてあった。

ご丁寧に付箋が貼ってある。

了解。

 

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うん、わかったよ。

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うん。

ちゃんと食べるからな。

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当たり前だろ!

この辺りで、涙のせいで文字が読みにくくなっている。

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大号泣!

チャンミ~ン!

 

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