<4月某日>
H回数:2,031回
(昨夜、お風呂の中で。
浴室って声が響くから、興奮してしまう)
・ゴミの日
5:00・・・起床
好きな朝番組が4月からリニューアルされ、まだ見慣れない。
7:00・・・ユノ出社
9:00~12:00・・・仕事
今年度の役員さん(駄菓子屋を営んでいる方)が町内会会費を集金にまわってみえる。
「春めいてきましたねー、暖かいですねー」
「誰それさんの息子さんがどこそこに就職した」とか、世間話をする。
来週末に、町内のどぶさらいを行うからと、集合時間や時間割、役割分担の表を貰う。
昨年秋とは逆だった。
僕がどぶさらいの実行部隊、ユノが炊き出し係。
ユノに頼りっぱなしだった僕が頑張る時だ。
・
13:00~17:00・・・仕事
17:00~・・・夕飯の準備
冷蔵庫の残り野菜で、ミネストローネスープを作る(ひと晩寝かせる)
ことこと煮える音を聴きながら、お茶を飲む。
考え事にふける。
ユノはこの家を買いたい、と言っている。
築年数も経っているし、建具も時代遅れだし、狭いけれど、この家が好きだ。
くつろげるし、僕らの身の丈に相応だ。
中庭に一目ぼれして即、借りることに決めたんだった。
この家がユノと僕のものになる...。
僕も頑張って稼がねば。
スランプのたびに、ユノに迷惑をかけているわけにはいかなくなった。
・
<ユノ帰宅>
一日の労働を終えたユノのうなじの匂いを嗅ぐのが好きだ。
帰宅したユノの背中にへばりつく。
20:00・・・夕飯
・春キャベツをコンソメスープで煮たもの
・マグロのユッケ風
・ご飯
・梅酒(役員さんからのいただきもの)
ヘルシーすぎるメニューだったからか、ユノ、ウィンナーを焼いて食べていた。
春キャベツはまだまだある。
僕はものを大量に手に入れてしまう癖がある。
明日は何のメニューにしようかな。
・
<就寝前のひととき>
お疲れさんのユノの肩を揉む。
ユノとの会話。
僕
「この前、BLの王道を押さえた作品がいいんじゃない?って会話したよね?
読んだ人がハッピーになれるようなやつ。
そのアイデア出しをユノとしたいんだ。
付き合ってくれる?」
ユノ
「あれから俺も考えていたんだ。
チャンミンが新しいジャンルに挑戦することに大賛成だ。
言っておくけど、これまでのチャンミンの作品が好きだからな」
僕
「ありがと。
萌えポイントは、立場の差だと思うんだ。
上司と部下。
先輩と後輩。
医者と患者。
人間とその他動物」
ユノ
「動物!?」
僕
「あるらしいよ。
あとは、人間とこの世のものではない者。
例えば、幽霊や天使、悪魔。
王様と召使」
ユノ
「王様と召使かぁ。
メイドものって...どうだろう?」
僕
「お屋敷の坊ちゃんとメイドさん。
もちろん、メイドさんは男だ。
男の子なのに、可愛いメイド服を着ているの。
坊ちゃんの大事な物を壊してしまって、弁償したくても大金過ぎて払えない。
だから、労働でもって返済するんだ」
ユノ
「いいねぇ。
労働だけじゃなく、身体でも支払うんだろ?
フリフリのエプロンの下には、男の象徴。
そのギャップ、エロいねぇ」
僕
「でしょ?
でさ、主従関係で始まった関係が、次第に坊ちゃんはメイドに心惹かれていって...」
ユノ
「いいじゃん。
それを次回作にしたら?」
僕
「どうしようかなぁ。
あのね、もうひとつアイデアがあるんだ」
ユノ
「何なに?」
僕
「それについては明日ね。
眠くてたまらないんだ」
ユノ
「今年のハロウィーンはメイドさんになってよ」
僕
「...う、うん...いいよ」
半分以上眠りの世界に沈みかけていた僕は、ユノの言葉も遠くて、おざなりに返事をしたのだった。