<4月某日>
H回数:2,034回
昨夜、1回
最近のHはマンネリ気味だ。
パジャマのズボンをずらして、アソコとアソコだけをペロっと出して、ちゃちゃっとやっておしまい。
お尻だけでイケずに、僕自身もシェイクしないといけない。
体位もバックばかり。
後ろからハグされたまま眠りにつく感じはいいんだけど...。
20代の頃と同じようにはいかないのは分かるけどさ。
30代も後半になり、回数がこなせないのだから、1回の質が大事になるというのに。
ひと晩に2回イケるかどうかなのに。
(多い?少ない?)
ちょっとお粗末だよなぁと不満を持っている。
(これを今読んでる僕の旦那さん、分かった?)
<旦那さんより>
申し訳ないと思っているけれど、チャンミンだって布団に入って即行寝てしまっているだろう?
私も疲れがたまっているせいか、持ちと硬度がイマイチであることは認めざるを得ない。
義務のような行為になっているのなら、一度セックス絶ちをしてみるのはどうだろう?
溜めに溜め、我慢した末のセックスは、凄いものになりそうだと思わないか?
・
(朝食)
ご飯
ミネストローネ(昨夜の残り)
目玉焼き2個
春キャベツの塩もみ
(お弁当)
焼きうどん
(ウィンナーと春キャベツ)
午前中、仕事部屋の掃除をする。
・部屋の四隅を意識して、掃除機をかける。
・椅子の座面の布地が擦り切れかけている。
(覚え書き:張り替えられないか調べること)
・キーボードの隙間に落ちたクッキーのクズを取り除く。
・本棚のホコリをはたく。
・BLの不朽の名作『ORANGE FISH』を久方ぶりに読む。
号泣する。
やっちまった。
読み終えたら午後4時になっていた。
大掃除あるあるになってしまった。
・
食後のデザート用にイチゴを奮発する。
(夕食)
・湯豆腐
・ご飯
・ポテトサラダ
・
<就寝前のBL談義>
僕
「ごくごく普通のサラリーマンの恋を描くとした時、
Hシーンの頻度を考えてみた。
聞いてくれる?」
ユノ
「いいよ」
僕
「社内恋愛をしているんだ。
通勤電車の途中駅で、愛しの恋人と合流するんだ。
第1話はここからスタート。
チャンミン君の背後にユノ君が立つ。
ユノ君の大黒柱が、チャンミン君の渓谷にすりすり...。
満員電車の中でいたす訳にはいかぬ。
ここまでが第1話」
ユノ
「ほうほう」
僕
「第2話。
興奮しまくった二人は公衆トイレに移動する。
そんでもって、トイレの個室で立ちバック」
ユノ
「ふむふむ」
僕
「第3話。
出社した二人。
身体の火照りは冷めないまま。
で、エレベータでえっち」
ユノ
「え?
出社時間なんだろ?
エレベータ、混んでるだろうからマズいんじゃないの?」
僕
「あー、そうだね。
じゃあ...トイレ?」
ユノ
「またトイレ?
駅のトイレでもしたんだろ?
別の場所は考えられないわけ?」
僕
「う~ん...じゃあ、非常階段?
宿直室...は無理か。
やっぱ、トイレしかないね」
ユノ
「会社で人目の少ないところとなると...案外少ないなぁ。
そうか...だから、燃えるのか」
僕
「第4話。
女子に色目をつかうユノ君にヤキモチを妬いたチャンミン君は、文句を言ってやろうとユノ君を備品室に呼び出すんだ。
言い争いしていて、ガンつけあってたら、キスしちゃうんだ」
ユノ
「喧嘩してるのにキス!?」
僕
「男とは、言葉よりも身体をもってメッセージを伝える生き物なんだよ」
ユノ
「そういうもん?」
僕
「そういうもん。
エロいキスなんだ。
でさ、『誰かが来る!』ってなって、ロッカーに隠れるんだ。
ロッカーって狭いでしょ?
大黒柱をすりすりしているうちにさ、その気になっちゃって」
ユノ
「う~ん」
僕
「第5話、昼休みに屋上で。
第6話、外回りの社用車の中で。
第7話、植え込みの陰で...」
ユノ
「おい!
こいつら...いつ仕事してんだよ?
えっちばっかりしてるじゃん」
僕
「まあまあ。
僕が今書きたいBLとは、えっちありきだからさ、こうなっちゃうわけ。
全体をいっぺんに聞いたからそんなんだけど、これを10話に分割すれば、1話に1えっち。
1週間に1えっち。
これまでの僕のBLは、ひねくれたものばっかだったから、明るく楽しく萌えキュンエロを目指したいのであります」
ユノ
「えっちばっかしてるけど、ちゃんと二人の人となりとか、それぞれが抱えている秘密なんかも描くんだろ?」
僕
「もちろん!」
ユノ
「どうして登場人物の名前が、俺とチャンミンなんだよ?」
僕
「リアリティがあるでしょ。
それに僕も会社勤めしていたら、ユノとこういうことしたかったなぁ、って」