(38)奥さま手帖-4月-

 

<4月某日>

 

H回数:2,034回

昨夜、1回

最近のHはマンネリ気味だ。

 

パジャマのズボンをずらして、アソコとアソコだけをペロっと出して、ちゃちゃっとやっておしまい。

 

お尻だけでイケずに、僕自身もシェイクしないといけない。

体位もバックばかり。

後ろからハグされたまま眠りにつく感じはいいんだけど...。

20代の頃と同じようにはいかないのは分かるけどさ。

30代も後半になり、回数がこなせないのだから、1回の質が大事になるというのに。

ひと晩に2回イケるかどうかなのに。

(多い?少ない?)

ちょっとお粗末だよなぁと不満を持っている。

(これを今読んでる僕の旦那さん、分かった?)

 

<旦那さんより>

申し訳ないと思っているけれど、チャンミンだって布団に入って即行寝てしまっているだろう?

私も疲れがたまっているせいか、持ちと硬度がイマイチであることは認めざるを得ない。

義務のような行為になっているのなら、一度セックス絶ちをしてみるのはどうだろう?

溜めに溜め、我慢した末のセックスは、凄いものになりそうだと思わないか?

 

 

(朝食)

ご飯

ミネストローネ(昨夜の残り)

目玉焼き2個

春キャベツの塩もみ

(お弁当)

焼きうどん

(ウィンナーと春キャベツ)

午前中、仕事部屋の掃除をする。

 

・部屋の四隅を意識して、掃除機をかける。

・椅子の座面の布地が擦り切れかけている。

(覚え書き:張り替えられないか調べること)

・キーボードの隙間に落ちたクッキーのクズを取り除く。

・本棚のホコリをはたく。

・BLの不朽の名作『ORANGE  FISH』を久方ぶりに読む。

号泣する。

やっちまった。

 

読み終えたら午後4時になっていた。

大掃除あるあるになってしまった。

 

 

食後のデザート用にイチゴを奮発する。

(夕食)

・湯豆腐

・ご飯

・ポテトサラダ

 

 

<就寝前のBL談義>

 

「ごくごく普通のサラリーマンの恋を描くとした時、

Hシーンの頻度を考えてみた。

聞いてくれる?」

 

ユノ

「いいよ」

 

「社内恋愛をしているんだ。

通勤電車の途中駅で、愛しの恋人と合流するんだ。

第1話はここからスタート。

チャンミン君の背後にユノ君が立つ。

ユノ君の大黒柱が、チャンミン君の渓谷にすりすり...。

満員電車の中でいたす訳にはいかぬ。

ここまでが第1話」

 

ユノ

「ほうほう」

 

「第2話。

興奮しまくった二人は公衆トイレに移動する。

そんでもって、トイレの個室で立ちバック」

 

ユノ

「ふむふむ」

 

「第3話。

出社した二人。

身体の火照りは冷めないまま。

で、エレベータでえっち」

 

ユノ

「え?

出社時間なんだろ?

エレベータ、混んでるだろうからマズいんじゃないの?」

 

「あー、そうだね。

じゃあ...トイレ?」

 

ユノ

「またトイレ?

駅のトイレでもしたんだろ?

別の場所は考えられないわけ?」

 

「う~ん...じゃあ、非常階段?

宿直室...は無理か。

やっぱ、トイレしかないね」

 

ユノ

「会社で人目の少ないところとなると...案外少ないなぁ。

そうか...だから、燃えるのか」

 

「第4話。

女子に色目をつかうユノ君にヤキモチを妬いたチャンミン君は、文句を言ってやろうとユノ君を備品室に呼び出すんだ。

言い争いしていて、ガンつけあってたら、キスしちゃうんだ」

 

ユノ

「喧嘩してるのにキス!?」

 

「男とは、言葉よりも身体をもってメッセージを伝える生き物なんだよ」

 

ユノ

「そういうもん?」

 

「そういうもん。

エロいキスなんだ。

でさ、『誰かが来る!』ってなって、ロッカーに隠れるんだ。

ロッカーって狭いでしょ?

大黒柱をすりすりしているうちにさ、その気になっちゃって」

 

ユノ

「う~ん」

 

「第5話、昼休みに屋上で。

第6話、外回りの社用車の中で。

第7話、植え込みの陰で...」

 

ユノ

「おい!

こいつら...いつ仕事してんだよ?

えっちばっかりしてるじゃん」

 

「まあまあ。

僕が今書きたいBLとは、えっちありきだからさ、こうなっちゃうわけ。

全体をいっぺんに聞いたからそんなんだけど、これを10話に分割すれば、1話に1えっち。

1週間に1えっち。

これまでの僕のBLは、ひねくれたものばっかだったから、明るく楽しく萌えキュンエロを目指したいのであります」

 

ユノ

「えっちばっかしてるけど、ちゃんと二人の人となりとか、それぞれが抱えている秘密なんかも描くんだろ?」

 

「もちろん!」

 

ユノ

「どうして登場人物の名前が、俺とチャンミンなんだよ?」

 

「リアリティがあるでしょ。

それに僕も会社勤めしていたら、ユノとこういうことしたかったなぁ、って」

 

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