(39)奥さま手帖-4月-

 

<4月某日>

 

H回数:2,034回

只今、禁欲中

ユノがお風呂でこっそりアレしていることを、僕は知っている(ふふふ)

ユノが仕事に行っている昼間、僕は寝室でシてる(ふふふ)

 

 

4月も下旬になったというのに、花粉は飛散しているようだ。

鼻炎薬のせいで眠い眠い。

市販薬じゃ効き目がイマイチで、医院で処方してもらったものだ。

常時鼻水が垂れるので、鼻栓している。

重だるい身体を引きずって起床し、朝食と弁当をやっとこさ用意し、「行ってらっしゃい」とユノを見送った後、ベッドで横になりかけたのを、即やめた。

だらだらと自分に甘かった自分。

ユノが汗水たらして働いている間、僕は「スランプだ~」と愚痴りながらワイドショーを見ているのだ。

お金を貯めるために、僕も頑張らなければならないのだ。

せめて僕の原稿料で、生活費が賄える程度には。

 

<やることリスト>

・スーパーマーケット

・銀行で通帳記入(う~ん)

 

<買い物リスト>

・焼き海苔

・鰹節パック

・カレールウ

・ばかうけ

・米10キロ

・軍手

・お風呂の洗剤

 

 

すずめの涙程の原稿料に情けなくなる。

僕のBLは全然、人気がない。

 

<旦那さんよりコメント>

いつかチャンミンのBLが認められる日がくる。

私が思うに、もっと腐の世界を楽しんだらどうだろうか?

いくらでも協力するし、生活費の心配はしなくてよろし。

米10キロを抱えて帰るのはしんどかった。

 

 

<4月某日>

どぶさらいの日

早朝7時集合

肌寒い

朝食:ばくだんおにぎり

(おかか、梅干し、鮭フレーク、ご飯3杯分)

TVで見て、美味しそうだったから真似をしてみた。

 

僕、どぶさらい実行部隊。

長靴を履き、頭にタオルを巻き、汚れてもいい服を着る。

泥や砂利を一輪車に乗せて運ぶ役。

運動不足の僕、腕が悲鳴をあげる。

ユノ、後方部隊。

側溝周囲の草取りをする。

鍋でお湯を沸かし、缶コーヒーを温める。

おにぎりを握る。

(朝食もおにぎりだったけど、気にならない)

 

地区の人たち、僕らカップルに慣れてきたようだ。

今もヒソヒソ、陰口を言っているだろうけど、それは僕ら同性カップルだからに限らず、対象が誰であっても陰口は無くせないと思う。

ユノ、地区の女性たちに大人気。

白い歯をキラリとさせて、爽やかな笑顔を見せるユノがムカつく。

すごいムカつく。

ユノはイケメンだからャーキャー言われても仕方ないけれど、自分の夫が女性たちに大モテであることが、愉快じゃない。

いつユノが、女性に目覚めてしまうか心配でたまらないからだ。

 

<旦那さんよりコメント>

アホか。

目覚めるわけないだろ

 

 

夕食後のバラエティ番組鑑賞。

ユノ、僕の腰に湿布を貼ってくれる。

 

「最近、俳優の××、いろんな番組に出てるよね」

 

ユノ

「番宣だよ」

 

「映画とかドラマの?」

 

ユノ

「××が主演の映画が放映されるんだってね。

それが、BLもの」

 

「最近、多いよね」

 

ユノ

「チャンミンは観たい?

今度の休みの日に出掛けようか?」

 

「どうしようかなぁ」

 

ユノ

「お相手は▲▲だって。

美男美男じゃん。

へえぇ、俺たちみたいじゃん」

 

「ユノはそうかもしれないけど、僕は違うよ」

ユノ

「またまたぁ~。

俺の可愛い可愛い奥さまは、イケメンなんだよ~」

 

ユノ、僕の頭をガシガシして、ちゅ~してくる。

 

 

熱々のねっとりキスを交わす。

アレに転びそうになったのを、お互いグッと堪えた。

禁欲生活はまだ数日。

したらイケナイと思うと、余計にしたくなる。

でも、我慢我慢。

 

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