(40)奥さま手帖-5月-

 

<5月某日>

 

H回数:2,034回

(禁欲生活継続中)

雨降り

最高気温14度

肌寒い

昨夜はよく寝付けず、寝不足気味。

ユノ、連休2日目

 

回覧板

『ハクビシン被害が急増中!!』

掲載されているイラストを見る限り、アライグマみたいで可愛い。

可愛いのに、どんな被害をもたらすのだろう?

 

2021年1月頃

ユノ画伯が描いたアライグマ

ほぼラスカル

 

『ハクビシン』が何たるか分からず、ネット検索してみた。

以下の通り

ハクビシンが人に与える被害はとても恐ろしいものです。野菜や果物といった作物の食害、糞や寄生虫の被害に遭うことがあります。民家の屋根裏や軒下にハクビシンが住み着きます。

屋根裏で糞や尿をする習性があります。

ハクビシンは一度、住み着いた場所に定住します。

そのため、民家に一度住み着いてしまえば、中々出ていくことはありません。

ゾッとした僕は、幸福そうに眠るユノを叩き起こした。

 

<ユノの起こし方>

①カーテンを全開する

②窓を開ける

③かけ布団を全部、はがす

④枕をとる

⑤肩を揺する

⑥わきの下をくすぐる

⑦耳元で「SEX」と囁く

⑧かんちょーする

⑨ズボンとパンツを脱がしてすっぽんぽんにする

これでも起きなければ、

⑩ベッドから引きずり下ろす(しんどい)

 

今朝は④の段階で起きてくれた。

 

 

1か月前から、ある騒音に悩まされていた。

平屋建ての我が家、夜になると屋根裏から何かが動き回る物音がするのだ。

 

ごそごそ、ドドドドドドドドド。

カタカタカタカタ。

かさかさかさかさ...。

 

屋根裏に何かが居ることは分かっている。

何が居るのか分からない不安で、ドキドキしている。

しん、としていたかと思うと、動き出したりして予測不能。

音がしない夜もある。

こんなにうるさいのにユノはいびきをかいて、幸福そうに眠っているのだ。

 

 

「へぇ、ハクビシンって可愛いなぁ」と呑気なユノに苛ついた僕は、ハクビシンの恐ろしさを知ってもらおうと、検索画面をつきつけた。

 

ユノ

「ハクビシンとは限らないんじゃないの?

違う生き物かもしれないよ?」

 

「例えば?」

 

ユノ

「レッサーパンダ」

 

「動物園から逃げたの?

それって大問題だよ」

 

ユノ

「猫...とか。

繁殖期で、うちの屋根裏に巣をつくってるとか?」

 

「それにしては、騒がしすぎるよ。

運動会みたいなんだよ?

ダカダカダカダカ...って。

ユノは寝ていて知らないだろうけどぉ?」

 

ユノ

「う~む。

...おさる」

 

「それはそれで、怖いなぁ。

野生の猿って狂暴なんだって」

 

ユノ

「じゃあ、おじさん。

小柄な体型なんだ」

「不法侵入じゃん。

警察沙汰じゃん!」

 

ユノはいつも、会話の途中でふざけだす。

 

 

ダイニングテーブル脇にバケツを置いている。

ぽっちょん、ぴっちょん。

雨漏りしている。

わが家は築50年以上。

あちこちが壊れていて、隙間だらけだ。

屋根裏に何かが棲みついても仕方がないのだけど、

正体が分からないから怖いのだ。

 

<今日やること>

・ホームセンターへ、雨漏り修理に使えそうな材料の下見に行く

 

 

僕らのスイートホームに、ハクビシンが居る(かもしれない)

ユノにハクビシンを描いてもらうことにした。

 

 

「相変わらずラスカル度が高いねぇ」

 

ユノ

「名前通り、鼻が白いだろ?」

 

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