~『恥辱の制服』~
いよいよ耐えられず、男子高校生Qは声を漏らしてしまった。
周囲の生徒も、何事かと振り向いた。
「Qクン、どうした?」
Z教諭はメンデルの法則図を書く手を止めた。
窓際最後尾の席で、口を両手で覆ったQが、肩を震わせている。
「どうした?」
Z教諭は教壇を下り、頬を紅潮させたQに近づいた。
「い、いえ...センセイ...なんでもないです」
「気分が悪いのか?」
Zの本性を知らない者には、心配げな口調に疑いをもたないだろう。
しかし、Qは知っていた。
白墨で汚れた指がどう動き、学ランのボタンを外し、下着を脱がしてゆくのか。
硬く閉じた入口を、どうほぐしてゆくのか。
悶え喘ぐ自分の姿に、センセイは悦んでいるのだ!
Z教諭は白衣のポケットの中で、レバーをひねる。
「ああぁっ...!」
甲高い雄叫びに驚いて、周囲の生徒たちはQに近づけずにいた。
だらしなく開いた口は濡れ、背中がひくひく痙攣している。
傍から見れば、この様子はいかにも重病人だ。
ゆったりとした白衣で隠された、Z教諭の前がどれだけ猛々しくなっているのか、Qは知っていた。
「Qクン。
これはいけない。
保健室で休んだ方がいい」
「ああぁっ...!
ダメです!
それ以上はっ!」
Z教諭は保健委員を呼ぶと、Qを保健室へ連れていくよう指示をした。
ああ、センセイ。
センセイは意地悪だ。
Qは恨めしい眼差しをZ教諭に注いだ。
カラリと教室の戸が閉まる。
あとでたっぷり可愛がってやるよ、とZ教諭はレバーを最大にひねった。
直後、廊下に響き渡る甘い悲鳴。
Qの中でそれは暴れ震えるのだった。
・
Y「ふむ...」
C「どう?」
Y「先生と生徒の禁断の恋に戻したんだ?
英語でも世界史でもなく、生物の先生にしたんだ?」
C「遺伝とか交配とか...性交に関わるからだよ」
Y「え?
性交って言うけどさ、メンデルって植物じゃなかったっけ?」
C「学生服コレクターZの屋敷に住み込みで働く、メイドQ(♂)の話もいいかなぁと思って、書き直してみたんだけど...」
Y「生徒と先生の設定に戻したってわけかぁ。
でもなぁ...メイド服を着た17歳男子って...いいじゃん。
チャンミンがやったら似合いそう」
C「やだよ~」
Y「屋敷の当主Zは、コレクションした学生服をメイドQに着せて楽しむんだろ?
Zは59歳か...エロい...いいじゃん、この設定で。
どうしてやめたんだよ?」
C「メイド服と学ランって、アイテム的に主張が強いでしょ。
2つは欲張りだなぁって思ったんだ。
今回は学生服。
いつか、メイド服プレイを味わい尽くす作品を書いてみるよ」
Y「俺も手伝ってやろうか?」
C「ノーサンキュー」
Y「え~。
メイドさんになって~、チャンミン、メイドさんになって~」
C「絶対にヤダ」
Y「絶対に似合う」
C「僕が着るより、ユノが着てよ。
すんごく可愛いメイドさんになるよ。
ナースもバニーちゃんも可愛かったし。
メイドさんは未経験でしょ?
でさ、僕はメイドさんに攻められちゃうの。
うっわ~、いいねぇ」
Y「お主もエロいのぉ」
C「いえいえいえいえ、ユノさんほどじゃありませんよ」
Y「いえいえいえいえ、チャンミンさんには負けますって!」
C「話を戻すよ。
二人の関係がバレそうになって、ラブラブ期もそう長くは続かないんだ。
男子高生Qは転校することになったんだ」
Y「ええっ!
そうなるの?」
C「うん。
Z教諭に片想いしていた女子高生××が、Qの両親に匿名手紙を送ったんだ
『息子さんは男性教諭と関係を持っている』って」
Y「学校に訴えて大ごとにするよりも、件の教諭がいる学校から離れるのが一番だよなぁ。
Qを愛していたZ教諭はショックだろうな。
『俺を置いていってしまうのか!』
それで、授業中のローター攻めなんだ」
C「そう。
転校日が近づくたびに、Z教諭の攻めはどんどんエスカレートするんだ。
17歳のQの若い身体は、Z教諭によってどんどん開発されていくんだ。
しまいにはZ教諭ナシではいられなくなるんだ」
Y「ところで...道具を使うことにしたんだ?
高校生だぞ?」
C「ローター程度ならいいでしょ?」
Y「エネマグラよりはね。
でも、エスカレートしていくんだろ?
いずれ使うんじゃないのか?」
C「さすがに止しておくよ。
17歳だから」
Y「そうか~、Z教諭はQの身体を開発してゆくのか~。
開発かぁ...。
へぇ...」
C「...何?
ユノの顔が怪しい。
どうせ変なこと考えてるでしょ?」
Y「うん」
C「......」
Y「どんなこと考えているか、訊いてくれないんだ?」
C「バイバイ、ユノ。
僕、仕事に戻るね」
Y「無視かよ」
C「休憩時間は終わり。
ユノと話していて、ラストは決まったよ」
Y「つまんないなぁ。
チャンミンがいなくて、俺、すごい暇なの」
C「あと1日だから、我慢してて」
Y「そうだ!
肩揉んでやろうか?」
C「ノーサンキュー」
Y「さっきから自分で揉んでるじゃん。
凝ってるんだろ?
ほれ、後ろ向いて」
C「いいって!
どうせ乳首つねったりするんでしょ?」
Y「するわけないだろ!
正真正銘の肩もみだよ!」
C「え...そうなの?」
Y「溜まってるのはお互い様だ。
明日の夜はぶちかまそう!」
C「今夜は徹夜だから、明日はきっと死んでそう」
Y「じゃあ、明後日の夜」
C「...いいけど」
Y「分かった。
...さて、テレビ見てくるよ」
C「じゃあね」
Y「...どうした?」
C「......」
Y「...これでいいか?」
C「......」
Y「...もう一回?」
C「......」
Y「これでいいか?
もういいか?
時間がないんだろ?
...え?...もう一回?
ほら。
...OK?」
C「...OK」
Y「後で飲み物持ってってやるからな。
コーヒー、紅茶?」
C「ビール」
Y「コラ!
〆切は明日なんだぞ!
今夜はアルコール禁止だ」