私は高校教諭、30代独身、生物を教えている。
そして、腐男子である。
受け持ちのクラスで、非常に美味しそうな生徒2名をロックオンした。
すかしたちょいワル男子がユノ、真面目が取り柄のむっつりスケベ(と、私はみた)男子のチャンミンだ。
二人のルックスはすこぶるよくて、絵になるのだ。
彼らには是が非でも、くっ付いて欲しい。
遅刻してきたユノに、真面目なチャンミンが授業の進行を教えてやる、教科書を見せてやる。
見つめ合い、互いにしか分からない合図で放課後の約束をする。
育ち深まってゆく二人の恋を、教壇から見守るのだ。
どのタイミングでいたしてしまうのかな、と。
・
ユノとチャンミンの席は空いている。
今日の生物は三時限目で、朝のホームルームでは彼らは居たから遅刻は考えにくい。
ユノなら分かる。
チャンミンまで不在とは普通じゃない。
我がクラスの時間割を確かめると、体育とある。
(そういうことか...)
私は内心でにたり、と笑った。
汗だくで体操着が肌に貼りつく。
チャンミンのツンツンに尖った乳首が透けていて、ユノはごくりと喉を鳴らす。
ジャージパンツの下から押し上げるユノの平均サイズ以上の塊に、チャンミンの喉もごくりと鳴る。
バスケットボールの試合中、二人のチームは違う。
ボールを奪う、奪われる、肩がぶつかる、汗が飛び散る。
荒い呼吸。
はあはあはあはあ...。
ユノの強引な防御に、チャンミンは転んでしまう。
そのはずみで足をとられ、ユノはチャンミンの上に覆いかぶさる格好になってしまい...。
二人は見つめ合う...。
ユノの汗がチャンミンの唇に落ちる。
チャンミンは唇を湿らせたそれを舐める...。
そこは体育用具倉庫。
体操マットの上だ。
ユノはチャンミンのジャージパンツをペロン、と剥く。
それから自分も、腰までジャージパンツを下ろして、アレを取り出す。
ボロン、っと飛び出したソレのデカさに、チャンミンはドキドキする。
それからは...まあー、激しいものだよ。
若いから、技巧に走る余裕はなく、がむしゃらに身体をぶつけ合うえっちだ。
いいねぇ...。
がらりと戸が開き、私の腐妄想の主人公、ユノが現れた。
同じくダブルキャストのチャンミンがコソコソと、ユノに次いで現れた。
「遅い!」
私は教師の威厳たっぷりに、一喝した。
「すみません」
ぺこぺこと謝るのはチャンミンだけで、ユノは堂々とした態度だ。
(ん?)
二人の顔が紅潮して見えるのは気のせいではない。
普段、後ろに撫でつけているユノの前髪が乱れている。
チャンミンのネクタイも若干、ゆがんでいるような...。
「今日のプリントはこれだ。
ここまで取りに来なさい」
「はい」
チャンミンは私からプリントを受け取ると、席へと戻っていった。
(おお!)
チャンミンの背中のシャツがズボンからはみ出していた。
ビシッとした身だしなみのチャンミンらしくない。
よほど慌てていたのだろう。
それまで何をしていたのかが、これで確定した。
(早いな...もういたしてしまったのか。
若いなぁ)
私の妄想は正解だったようだ。
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