(13)ハグを邪魔されて~無我夢中~

 

 

「そんなに大きいですか?」

 

ミミが頷く。

 

「僕のが立派過ぎるってことですか?」

 

ミミが頷く。

 

「大き過ぎて苦しいですか?」

 

ミミが頷く。

 

(私の中が、チャンミンのでぎゅうぎゅうにいっぱいなの)

 

「痛かったですか?」

 

ミミは首を振る。

 

「そうですか...大きいですか...」

 

(感激です)

 

「こんなに大きい人、初めてですか?」

 

(嬉しくて何度も聞いちゃう)

 

「しつこい!」

 

「止めますかか?」

 

(なーんて言って、僕は止められませんですけどね)

 

「馬鹿っ!」

 

「ぐふふふ」

 

(勇気100倍、ヤル気1000倍!精力10,000倍!)

 

 

「チャンミン、ゆっくり...お願い」

 

チャンミンは頷く。

 

「ミミさん...大好きです」

 

(いざ!)

 

 

ゆっくりとミミの中へ腰を埋めた。

 

(気持ちいいーーーー!)

 

強烈な快感に、チャンミンの背中が震えた。

 

(やりました!

やりましたよ!)

 

チャンミンの脳裏に、巨大なくす玉が華々しく割られ、紙吹雪と共に『祝・チェリー卒業』の垂れ幕が垂れ下がるイメージが浮かんだ。

 

 

(ミミさん!

やっと、やっと!

僕らは一つになれました!)

 

「うっうっうっ...」

 

(チャンミン...泣いてるの?)

 

「嬉しいです…。

ミミさん、好きです」

 

ミミは、自分の真上に迫ったチャンミンの頬を撫ぜた。

 

「ミミさん...大好きです」

 

(可愛い...チャンミンが可愛い)

 

「私も、チャンミンが好き」

 

「僕の夢が叶いました」

 

「大げさねぇ」

 

ミミは、チャンミンの頭をくしゃくしゃにした。

 

二人はキスをしながら、しばらく繋がった状態を楽しむ。

 

「うーん...」

 

(ミミさんの中...あったかいです)

 

チャンミンは目をこすり、「よし」と小さく頷くと、ミミの両脇についた両手に力を込めた。

 

「ミミさん...」

 

「うん」

 

「動かしますね」

 

(シム・チャンミン、行きます!)

 

「ゆっくり、ね」

 

(合点承知の助です!

僕の『ピストン運動』で、ミミさんを昇天させますよ!

暗くて「繋がったところ」が見えないのが残念です)

 

 


 

ぎし。

 

「!」

「!」

 

ぎしぎし。

 

チャンミンが動くたび、ベッドのスプリングがきしむ。

 

ぎしぎしぎし。

 

(音が気になって...集中できない!)

(お父さんたちに、聞かれちゃう!)

 

「場所を移動しましょうか」

「そ、そうだね」

 

 

チャンミンはミミの中から引き抜くと、ミミの手を引いてベッドから床へ降りかけたが、

 

(これじゃあ、ミミさんの背中が痛いですよね)

 

掛布団を床に広げた上に、二人で寝転がった。

 

「ミミさん、好きです」

 

(では、『挿入』のし直しです)

 

 

<以下、ほぼ音声のみ>

 

「んっ」

 

(やべーーー!

気持ちいいーーー!)

 

あまりの快感に、余裕がなくなったチャンミン。

 

(今、僕は!

ミミさんと〇ック〇してるんだ!

ミミさんと〇〇クス!

ミミさんとセッ〇〇!

ミミさんと〇ックス!

ミミさんとセ〇クス!

ミミさんとセッ〇ス!

ミミさんとセック〇!!

僕は今、ミミさんとS〇Xしてるんだーーー!)

 

注:しつこくて大変申し訳ありません。

チャンミンは感動と快感に溺れるあまり、我を忘れています。

 

 

「はあはあ」

 

(チャ、チャンミン!

は、激しすぎ!)

 

「はあはあ」

 

「待って...!」

 

(『可愛いチャンミン』が獣になっちゃって、

ちょっと...怖い...かも...)

 

チャンミンは汗だくだ。

 

「な、何ですか?

はあはあ」

 

(ちょっと深突き過ぎかな。

激しければいいってものじゃないんだけどな...。

そんなこと、今のチャンミンには言えない...)

 

「あ、あのね...」

 

「はあはあ、ミミさん...。

はあはあ、気持ちいいですか?」

 

(ちょっとは気持ちいけど、

そんなに揺さぶられたら、壊れそう)

 

「もうちょっと...ゆっくり」

 

「ごめんなさい!

はあはあ。

痛かったですか?」

 

「落ち着いて」

 

(しまった!

気持ちよ過ぎて、がむしゃらに動いちゃいました。

ミミさんを壊すところでした)

 

チャンミンは腰のスライドを緩めたが、それはそれで気持ちよくて、結局は無我夢中になってしまうのだった。

 

(気持ちいいです!

ぬるぬるしてます!

気持ちよ過ぎです!!

音がえっちです!

ミミさん大好きです!)

 

(だから、チャンミン!

そんなにグイグイ突いちゃダメだって!)

 

ミミは声を出さないよう、丸めたパジャマで口を押えていた。

 

そんな姿も、チャンミンを煽る。

 

(ミミさんったら、喘ぎ声を我慢してるんですね。

可愛いです)

 

「気持ちいいですか?」

 

ミミは、うんうんと頷く。

 

(感じてるふりして、ごめんね。

チャンミンの『野獣』っぷりに、ちょっと引いてるかも...。

初めてだから仕方ないよね。

一生懸命なんだもの)

 

「よかった...です」

 

(ミミさん喘ぎ声が聴きたいです)

 

チャンミンは、ミミから抜けるぎりぎりまで腰を引くと、力いっぱい押し込む。

 

「ひっ」とミミが息をのむ姿が、チャンミンの『獣』を刺激する。

 

(おー!

ミミさんは、こういうのが好きなんですね。

了解です)

 

(ダメダメ!

激しすぎるってば!)

 

 

注)チャンミンの勘違いを温かい目で見守っていただきたい。

ミミを愛しているが故、彼なりに必死なのである。

 

 

(ちょっと...痛い...かも...!)

 

ミミはチャンミンの腰に手をかけ、押しとどめようとするが、野獣と化したチャンミンのピストン運動を制止できるはずもない。

 

 

(ミミさん、好きです)

 

(チャンミンが...怖い!)

 

「好き...で、す」

 

(ミミさん、可愛いです!)

 

「気持ちいいですか?」

 

ミミは頷く。

 

(気持ちいいかどうかは、さておき、

一生懸命なチャンミンは、確かに可愛い!

甘えん坊の可愛いあの子が、「男」に豹変してるところにやられちゃう...かも)

チャンミンったら、セクシー!)

 

「私も...好きよ」

 

 

(おー!

そんな可愛いこと言わないでください。

興奮しちゃいます)

 

チャンミンは全身汗だくで、額から首から汗がポタポタとミミの上に落ちる。

 

(やだ...。

汗かき過ぎじゃない!?)

 

(ん?

ん?

んー!?

ヤバイです。

ダムが決壊しそう...かも…。

3億匹のチャンミンが噴出しそう...です...!)

 

「ミ、ミミさん!」

 

「?」

 

(わー!

僕のを締め付けないでください!

駄目です!

そんなに刺激しないで!

ヤバいです!

あうっ!

ヤバいです!

大変です!

ぼ、僕のが...噴出しそうです...!)

 

 

「イキ...そうです...」

 

 

「えっ!?

もう!?」

 

 

「!!!」

 

(しまったー!

男の人に言っちゃいけない一言だった!!

3分もたっていないんじゃない!?

早漏でも、初めてだから仕方ないよね。

あんなに激しく動いてたんだもの)

 

 

「ごめ...んな...さい。

我慢できま...せん...」

 

(だってミミさん、気持ちいいんです。

ミミさんが好きすぎて、もうイキそうなんです。

早くてごめんなさい!

昨日のうちに、一発出しておけばよかったです)

 

 

「ミミさん!」

 

チャンミンは顔をゆがめてミミに囁く。

 

「1回...出して、いいですか?

2回戦で...頑張りますから...」

 

 

「いいよ。

出していいよ」

 

(仕方ないよね。

初めてだから、コントロールきかないんだよね)

 

(ミミさん...好きです)

 

チャンミンのピストン運動が激しくなる。

 

 

「好きっ

 

好きっ

 

好きぃっ...はうっっ!!!!」

 

 

「はあ~~~~」

 

チャンミンは、グタッと仰向けのミミの上に崩れ落ちた。

 

「はあはあはあはあはあはあ...」

 

ミミの肩に頬をつけ、荒々しく呼吸するチャンミンの頭を、ミミは抱きしめる。

 

どくどくという首筋の血管も、燃えるように火照った肌も、汗の匂いも、ミミをくらくらさせた。

 

(この子ったら、

幼い言動と、甘えん坊な性格で、

れっきとした大人の男だってことを、ついつい忘れちゃうんだけど。

今夜は、ちゃんと『男』を感じたよ。

いろいろと残念なところはあったけど、

あんなに何度も「好き」って言うんだもの。

感動しちゃうじゃない)

 

「早くて...ごめんなさい。

ミミさん...はあはあ。

うまく出来なくて...はあはあ。

...ごめんなさい」

 

 

「ううん、いいのよ」

 

ミミは汗に濡れたチャンミンの前髪をかき上げてやった。

 

「すごく、よかったわよ」

 

「ホントですか!?」

 

チャンミンはパッと、ミミの肩から顔を上げた。

 

チャンミンの目がキラキラ輝いているのは、暗闇の中でもミミにはわかった。

 

ミミは、チャンミンの頭をギュッと抱きしめる。

 

(可愛い、チャンミンが可愛い)

 

息が整うと、チャンミンはミミの上からむくりと起き上がった。

 

チャンミンは、ミミの中からそろりと引き抜いて、外したものを目線にかかげる。

 

(よく見えませんね)

 

外灯がとどく窓まで移動して、まじまじとそれを見る。

 

「チャンミン!!」

 

(この子ったら、何やってるのよ!!)

 

「意外にちょっとしか、出ないものなんですね...」

 

「!!」

 

(ちょっとどころじゃないわよ!

なんて量なのよ!)

 

「2日ぶりだったから、少ないですね」

 

(はあ!?

ふ、2日ぶりで「その量」なの!?

(生産能力凄まじい...))

 

 

チャンミンはふふんと笑うと、ミミにタックルして押し倒した。

 

「チャンミン!?」

 

「ミミさん!

お待たせしました」

 

 

「へ?」

 

 

チャンミンはミミの額にキスした。

 

「やだなぁ、2回戦ですよ」

 

「もう!?」

 

(嘘でしょ!?

15分も経ってないわよ!?)

 

 

「はい!

準備OKです!」

 

「待って!」

 

「待てません」

 

「私を少しだけ、休ませて」

 

「えー」

 

チャンミンは頬を膨らませる。

 

「ちょっとだけ、ね?」

 

(チャンミンが激しすぎて、あそこがちょっとひりひりする...とは言いにくい)

 

「仕方ありませんねぇ。

ぎゅー」

 

「痛い痛い!」

 

「ミミさん、大好きです」

 

「私もチャンミンが、大好きよ」

 

 


 

 

「...そろそろ...いいですか?」

「まーだ」

 

・・・

 

「まだ、駄目ですか?」

「まだ」

 

・・・

 

「もういいでしょ?」

「うーん...(仕方ないなぁ)いいよ」

 

 

若いって...素晴らしい

 

 

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