(16)恋人たちのゆーふぉりあ

 

 

~チャンミン~

 

初めてユノのモノが...指じゃなくてアレがねじ込まれた時、僕は悲鳴をあげた。

 

覚悟はしていたけれど、痛いなんてものじゃない。

 

激痛だ。

 

「ごめん!」

 

僕の叫び声に、ユノは慌てて引っこ抜いて、うつぶせた僕の背中を撫ぜて何度も謝った。

 

「だ、だいじょ...ぶ」

 

ユノは僕の後ろを確かめると、「こりゃ痛いな」と顔をしかめた。

 

「ああ...血が出てる。

...ごめん」

 

道具とか、指とかで拡張を頑張ってきたけれど、ホンモノはもっと太かったみたい。

 

「再チャレンジしよう」

 

「できるかよ!」

 

正直、焼け付くように痛くて仕方がなかったけれど、ここで怖気付いていたら、いつまでたっても目的を果たせない。

 

何が何でも挿入を果たさねばならない使命に燃えていたのだ。

 

「えっちをしたくて付き合ってるのか」とこだわっていられなくなった。

 

好奇心とエロ心...それ以上に、お互いが好きでたまらなくて、自身の身体をもって愛し愛されたい。

 

世の中の同性カップルは、これごとき易々と乗り越えているんだろうな。

 

僕らにとっては大問題、超難関問題なのだ。

 

先日、本番に挑んだところ指の挿入がやっとで、初めての感覚に僕はドキドキしっぱなしだった。

 

ユノは何やら考え事にふけってしまって、続行不能になってしまった。

 

それから数日間、ユノは元気がなかった。

 

ユノのことだから、「なぜ、恋人同士はえっちをしなければならないのか?」とまで考えが及んでいて、「男相手だから萎えてしまったのだろうか?」と、自身のムスコを前に熟考にふけっていそうだ。

 

ユノの考え事の中身は、僕でも想像がつく。

 

さらには、「アソコへの挿入にこだわらないといけないのだろうか?」とか、「うまくいかないのは俺のブツに問題があるのでは?」とか、「チャンミンが可哀想だ」とか、「他のカップルはどうしてるんだろう?」とか...だいたいそんなところだろうな。

 

 

 

ばあちゃんが夕食を振舞いたいからと、ユノを招待した。

 

「一人暮らしだと栄養が偏っているでしょう」だって。

 

しょんぼりしているユノを元気づけたかったから彼を誘うと、「やったね」と素直に招待に応じた。

 

こういう素直なところのあるユノが僕は好きなんだ。

 

 

そうなんだ。

 

僕らが初めて、文字通り繋がったのは...僕の部屋だった。

 

もちろん、カラーボックスでドアを塞いでいる。

 

ユノの先っちょが入っただけで、悲鳴を上げてしまって、「しまった!」と口を押えた。

 

1階にはじいちゃんとばあちゃんがいる!

 

何事かと部屋のドアを叩かれたら、困る!

 

2階に上がる際、「ユノとゲームするんだ。戦闘ものだからうるさいかもしれない」と二人には断っておいたんだけど。

 

部屋の灯りを落とし、実際にTVゲームを立ち上げておいた。

(銃を持ったプレイヤーがフィールドに待機している)

 

「急にやりたくなるなんて...どうしたの?」

 

誘ったのはユノの方からだった。

 

「みんなでメシを食っただろ?

じーさんとばーさんに愛されてるなぁって。

チャンミンは素直に育ったんだなぁって。

だから、俺はチャンミンのことがもっと好きになったんだなぁ、って。

二人に大事にされてきたチャンミンを、俺...大事にしてやりたいなって」

 

ユノの眼がうるうると潤んでいた。

 

「ユノ...泣いてる」

 

「感動しちゃって...」

 

「ユノったら」

 

ユノは考え事ばかりしてるけど、優しい男なんだ。

 

ユノの考え事の種は、僕に関することだろうから。

 

そんなユノが僕は大好きなんだ。

 

「チャンミン」

 

「はい」

 

ユノは僕の両肩をつかみ、僕とまっすぐ目を合わせた。

 

「俺はお前が好きだ。

大好きだ」

 

「...ユノ」

 

「好きだから...お前とヤリたい。

お前を気持ちよくさせたい」

 

「うん。

僕もユノを気持ちよくさせたい」

 

...こんな流れで、えっちが始まったのだ。

 

 

「ユノ!

僕は大丈夫だから、最後までやっちゃってよ」

 

ユノのくたっとしたものに、ローションをぶっかけ、荒々しくしごいた。

 

「ちょっ...んっ...」

 

僕の手を除けようとした手も次第に抵抗を失い、刺激され続けるうちに張り詰めてきた。

 

いざ、再挿入だ!

 

 

(つづく)

 

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