「......」
(チャンミン!
なぜ黙ってる!?
...ま、まさか!
俺のがあまりにも小さくてショックを受けてるとか...!
『ユノったら、身体も態度も大きいのに、肝心なところは小さいんだ』って!
そうだよなぁ。
チャンミンは何本も目にしてきたんだから。
人並みだと思ってたんだけどな...。
自信なくしそうだ。
俺のをそんなに見ないでよ)
「......」
(ええい!
押し倒しちゃえ!)
「わっ!」
(無駄な肉がついていないんだな。
息が荒い...チャンミン先生、興奮してる)
(ユノが『男の眼』をしてる!
ドキドキする!)
(ここは気持ちいい...かな?)
「はぁぁ」
(※チャンミン)
(おー!
気持ちいいんだな?
じゃあ、この辺は?)
「んんん...」
(※チャンミン)
「...おふぅ!」
(※ユノ)
(駄目...チャンミン...。
う...気持ち良すぎ...。
誰かにしごかれるのなんて、初めてだから...)
「う...ふぅん」
(※ユノ)
(どこをどうすればいいか、全然わかんねぇ。
俺もしごいてやればいいのかな...。
うーん、チャンミンは乳首が弱いみたいだから...。
これはどうだ?)
「あん」
(※チャンミン)
(ユノ!
変な声が出ちゃったじゃないか!
それも女の子みたいな声が出ちゃったじゃないか!)
「あ、あん!」
(※チャンミン)
(チャンミン、可愛い!)
「ひゃっ!」
(※チャンミン)
(乳首ばっかり攻めないで!)
「...ひ...あ...」
「はあはあはあはあ」
(チャンミン...大好き)
(すごい!
ユノの腹筋がすごいんですけど!
ジムにでも通ってるのかな?
こんなにカッコいい子が、『チェリー』だったとは、驚きだ!
今までの彼女とは、どうしてたんだろう?)
「ひゃん」
(※チャンミン)
(ユノ!
おへそを触らないで!)
「くすぐったい」
(おー。
チャンミンって、へそに毛が生えてるんだ。
可愛い顔してるのに、意外だ。
それにここも...毛深い...密林だ...!)
「ひっ」
(※チャンミン)
(また変な声が出ちゃったよ。
ん?
ユノ?
焦らしてるの?
もうちょっと、横。
そうそう...あれ?
違う!
もうちょっと上)
「...はあはあ」
(やっぱり焦らしてるね。
ユノったら、僕の反応を楽しんでるな...と思ったら)
「はぁん!」
(※チャンミン)
(チャンミン...いちいち反応しちゃって、可愛いんだから!
ここはどうだ?)
「うふん」
(※チャンミン)
(また変な声が出ちゃった。
声を抑えられない!
僕だってすごいんだから。
ここをこうして...こうやると)
「はぅ...!」
(※ユノ)
(チャンミンがエロい!
ぞくぞくする...。
もうちょっと、下。
もうちょっと下をキスしてくれたら、俺は嬉しい)
「......」
「......」
二人の動きがぴたり、と止まった。
仰向けになったユノの上に、チャンミンが馬乗りになっている。
2人はそれぞれに、迷いと疑問が生じたのだ。
(待て。
俺はどっち側なんだ?
暗黙の了解に従っていていいのか?
なんとなく、チャンミンってそっち側っぽいと、思い込んでいたけど実は違うのかな。
その時になれば、どっちがどっちなのか分かると思ってたから、敢えてチャンミンに質問したことはなかったからなぁ。
こんなことなら、あらかじめ確認しておけばよかった!
でも俺は、チャンミンに合わせるつもりでいるからな!
もし、俺がそっち側だったら...何も準備してきてないから...今夜は無理だ)
(どうしよう。
この感じだと、僕がこっち側なのかな。
なんとなく、ユノの方がこっち側だと思い込んでいたんだけどな。
困ったなぁ...その経験はないんだけどなぁ。
ユノ、困った顔してる。
ここは、僕がリードすべきなんだよね。
うん、そうしよう!)
チャンミンはユノの肩をつかむと、ごろんと身体の位置を入れかえた。
・
「チャンミン?
何してるの?」
「...んっ...待って...ん...」
(そっか!
チャンミンがやってることって...そういうことか!
...ということは、当初の予定でオーケーってことだね)
「俺にもやらせて?」
「え...?
いいっ...自分で...。
もうちょっと...待ってて」
「お願い。
触らせて?」
「そんなっ!
駄目だよ」
「お願い。
これを塗ればいいの?
...こう?」
「...んっ...うん...」
(すご...あったかい)
「こう?」
「うん...もっと動かしても...大丈夫」
「痛くない?」
「ううん」
(恐る恐るのユノが、可愛い)
「こう?」
「...うん」
「もうちょっと、入れてもいい?」
「痛っ」
「ごめん!」
(ユノったら一生懸命なんだから。
いろいろと残念だけど...。
初めてだから仕方ないよね)
(出し入れするだけじゃダメなのか。
おかしいなぁ。
AVでは、かなり激しくしてたのになぁ。
(注)ユノのメイクラブ指南書はAVが全てである。
それじゃあ、これは?)
「あぁん!」
(※チャンミン)
(ユノ、いいよ、そんな感じ)
(おー!
指をちょっと曲げるといいんだね。
こんな風に、かき回すようにして...)
「はぁん」
(※チャンミン)
(おー!
チャンミン、声がえっち。
興奮してきた)
「はあはあはあ」
(やだ...。
ユノのモノ...ますます大きくなってきた。
久しぶりだからなぁ。
...入るかな?)
「大きい...」
「!!!!」
(皆さん。
今の聞きました?
俺のが「大きい」って!
俄然、ヤル気が出てきたぞ!)
(ユノ!
手が留守になってる!
動かしてったら!)
(これくらい柔らかくなってきたら、いい感じかな?
チャンミンの中に挿れたい!
俺は早く挿れたくて仕方ないんだ。
挿れたい!
挿れて動かしたい!)
「ふうふうふうふう」
(ユノ...鼻息が荒い。
興奮してるんだ)
(待て待て。
ガツガツしちゃダメだ。
落ち着け―、チョンユンホ!
さて、そろそろアレを『装着』をせねば...。
しまった!
箱から出していなかった!
えっと、どこに置いたかな...)
「ズボンのポケットの中!」
(そうだった!)
ごそごそ。
(おー!
あった!
ん?
ん?)
ごそごそ。
(フィルムが剥がせない。
暗くて見えない)
ごそごそ。
「電気つけていい?」
「駄目!
僕に貸して」
(どうして準備しておかないんだよ。
肝心なところで抜けてるんだから。
でも、そんなユノが大好きなんだけどね)
(いざ、『装着』!
...と言いつつ、困ったな。
どっちが表なんだ?
こっち?
暗くて手元が見えない。
手が震える)
ごそごそ。
(よいしょっと。
いでっ!
いてててて!
食い込んで...。
こんな小さいものが、果たして入るのか?
もう1個...やり直し。
いででっ!
あーもー、もう1個で再チャレンジだ!)
「チャンミン!(助けて!)」
(僕に任せて!
よいしょ。
え...このサイズじゃ入らないのかな...)
(き、きつい...!
「生」でヤリたいところだけど、チャンミンの為に『装着』しないと...!
よしっ!
入った!
いざ『挿入』!
俺たちのめくるめく愛の営みが、これから始まるぞ!)
(久しぶりだから、入るかな...?)
「挿れるよ?」
「うん」
みし...。
「!!」
「!!」
床を踏みしめる軋み音に、ユノとチャンミンは一時停止する。
ふわぁぁとあくびの声。
(お父さん!)
「しー!」
「トイレが近いんだ」
チャンミンの部屋の前を通り過ぎてゆく足音に続いて、ブッとおならの音。
2人は吹き出すのをこらえる。
(マズイ...いい雰囲気だったのが...)
ユノはチャンミンの両膝を肩に担いだ状態で、固まってしまった。
(俺のユノユノが...!)
(つづく)
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