(17)19歳-初夜-

 

 

俺はもう...必死で。

 

頭も身体もぐらぐら煮たぎっている。

 

理想にしていた流れもムードもそっちのけで、がっついてしまっていた

 

チャンミンの乳首から指を離し、チャンミンの両頬を掴んだ。

 

右に左にと傾かせ、口内を舐め尽くすような野蛮なキスをする。

 

呼吸が出来ないらしく、チャンミンの顔は真っ赤な顔になっていて、俺は慌てて唇を離した。

 

「ごめんっ」

 

謝ると、チャンミンは「いいえ」と首を振り、今度は俺の頭がつかみ落とされた。

 

俺の口の中で、チャンミンの舌ががむしゃらに踊っている。

 

頬で俺の鼻を塞いでしまったり、前歯がぶつかったりした。

 

こんな激しさがチャンミンにあったとは...。

 

「...んぐっ...ぐっ」

 

俺たちは2人とも初めてで、技はないのに欲求ばかり上回ってしまっている。

 

キスだけじゃ発散しきれず、抱きしめあったままベッドの上を転がっていた。

 

俺に覆いかぶさっていたチャンミンを、力任せに下に組み敷いた。

 

「はあはあはあはあ」

 

チャンミンの唇は鬱血し、互いの唾液で顎下まで濡れていた。

 

整えられていた前髪も立ち上がり、チャンミンの直線的な眉が丸見えになっていた。

 

俺を一心に見上げている。

 

「次は?次は何ですか?」と指示を待っているみたいに。

 

こんな状況にあっても、チャンミンの目は優しくて、無垢で(これは彼の丸い目の形がそう見せているだと思う)、今からしようとしている事を思うと背徳感を感じてしまう。

 

キスに夢中になっていて、お留守になっていた愛撫に戻れる余裕ができた。

 

チャンミンの耳たぶを食んだ。

 

チャンミンは震える。

 

チャンミンの動脈に沿って舌を這わせて、不意打ちに吸い付く。

 

「あはっ...」

 

チャンミンはかすれ声をあげる。

 

「もしかして...」と、チャンミンの脇腹を手の甲で撫でおろした。

 

「あっ...あ...」

 

身をくねらせ、男のものとは思えない声をあげた。

 

次は撫で上げた。

 

「んんっ...あっ」

 

やっぱり。

 

「チャンミンって...感度が凄いね」と、耳元で囁いた。

 

するとチャンミンは、ぷいっと顔を背けてしまった。

 

「ユノって...」

 

「ユノって...?」

 

「そういうコト、言わないで...。

僕だって、分からないんです...なぜか出てしまうのです。

自分じゃないみたいで、怖いし恥ずかしいのです」

 

チャンミンは顔を背けたまま、怒った風に言った。

 

「ムカついた?」

 

俺の言葉は意外だったようだ。

 

「ムカついてませんよ!」

 

「なら良かった。

俺さ、チャンミンを今、あらためて見て思ったんだ。

チャンミンって、すごい綺麗なんだ。

見ているだけじゃ足らないよ。

全部、触ってみたい」

 

「......」

 

「ね?

俺たち、恋人同士だろ?

身も心も、っていうじゃないか。

だから、いっぱい触らせて?」

 

俺のおおざっぱな言い訳に納得してくれたのかどうか...「いいですよ」と渋々頷いてくれた。

 

「その代わり」

 

チャンミンの指が俺の後ろ髪に差し込まれた。

 

「僕もユノの身体をいっぱい、いっぱい触ってもいいですか?」

 

「え...?

今までもいっぱい見てきてるし、触ってきてるじゃないの?

チャンミンは俺の全部を見てきてるんだよ?

今さら触らなくたって...」

 

子守時代を指してそう言ったら、チャンミンの眉間にぎゅっとしわがよった。

 

チャンミンがムッとする表情はとても珍しい。

 

(子供っぽくて、本当に可愛い)

 

「あの頃と今とは全然違うでしょう?

僕だってお返しに言いますよ?

ユノがお漏らしした時の話とか、おねしょした時の話とか?」

 

「あー、わかったわかった!

あん時の話はNG!」

 

「でしょう?」

 

「じゃあ...。

チャンミンの身体はどんな風だか、確かめてみようよ」

 

「ユノ!

お願いですから。

そういう言い方がなんだか...すごく恥ずかしいのです」

 

チャンミンは俺の胸をポカポカ叩き(優しいから全然痛くない)、のしかかった俺の身体を押しのけようとした。

 

「じゃあ...」

 

俺は言葉を選ぶ。

 

「チャンミンに触りたいから、いっぱい触らせて?」

 

俺は中断していたそれへの愛撫にとりかかった。

 

それは小さな小さな突起だ。

 

冷気で縮こまっていたのが、もつれあい体温が上がるにつれ元に戻り、今じゃ先がツンと尖っている。

 

俺はチャンミンの胸先の変化から目を離したくない。

 

チャンミンは観念したのか、じっとしている。

 

乳輪を触れるか触れないかのタッチで、1周、2周、3周と、人差し指でなぞった。

 

「...んっ...ん...」

 

そして、4周目。

 

チャンミンみぞおちが波打っている。

 

「次は...」と、乳首の先を転がした。

 

指の腹の下でころころと、固くなっていく。

 

「んん...ん...ぐっ...ふっ」

 

チャンミンの胸板がビクビクと震えている。

 

時折、チャンミンの表情を窺った。

 

目をつむっている。

 

可愛い、と思った。

 

固くなっていったそれは、今じゃ摘まんでくれと言わんばかりに尖っていた。

 

(いてぇ...)

 

股間を確かめてみなくても、細身のズボンの下で俺のアソコはズキズキと疼いて、痛いくらいだった。

 

浮かしていた腰を落とし、チャンミンのそこと重ね合わせた。

 

(やっぱり...)

 

押し付け合ったそこは、熱く固く、弾んでいて、お互いに「早く自由にしてくれ」と訴えている。

 

(もう少しだけ...)

 

熟れた木の実みたいなそれを、そっと摘まんだ。

 

「んんぁっ...!」

 

チャンミンの上半身が跳ねた。

 

これだけで、この反応だ。

 

やっぱり、チャンミンは特にここが好きなんだ。

 

チャンミンの乳首はとても小粒で、乱暴に扱ったら取れてしまうのでは?と怖くなる。

 

少しキツ目につねったら、「痛いっ」と悲鳴を上げられた。

 

「ごめん」と謝っておきながら、キュッキュッとつねり上げてしまった俺。

 

痛いと言っていたけれど、そうでもなかった証拠に、俺の手は一向に跳ねのけられなかった。

 

「あっ...やぁっ!」

 

喘ぎ声を超えた声の大きさに、悲鳴をあげたチャンミン自身が驚いたくらいだ。

 

チャンミンはもじもじと、両膝を擦り合わせている。

 

調子にのった俺は、チャンミンの過敏なそこをしつこく指で攻め、首筋に吸い付いてもみせた。

 

(しまった...)

 

チャンミンの可愛らしい乳首が赤く腫れてきた。

 

チャンミンは自身の手首を噛んでいる。

 

「声を出していいんだよ?

ここは俺んちじゃない。

鍵はしまっているし、

いっぱい声を出していいんだよ」

 

「ユノ!」

 

この言い方も、チャンミンの羞恥心を煽ってしまったらしい。

 

イヤイヤするみたいに、両手で顔を覆っている。

 

「ねえチャンミン。

恥ずかしいと思ってる時点で、緊張してる証拠だよ?

俺は別に、チャンミンをからかうつもりで言っていないよ?」

 

俺の片手はこっそりと、チャンミンのズボンのウエストボタンに到達していた。

 

「ユノの言葉...信じますね?」

 

そう言うチャンミンの両脚付け根の中心は、アレの形通りに盛り上がっていた。

 

俺は、そこに触れないように慎重に、ボタンを外しにかかった。

 

「あの、あのっ...僕もっ...ユノのっ」

 

「ふっ。

何て言いたいのか分かんないよ」

 

「ユノに触りたい」と言いたかったのだろうけど、俺の股間に伸ばされたチャンミンの手を意地悪にも押しのけてしまった。

 

代わりに、チャンミンのウエストを素早く緩め、指をかけ、下着ごと引き落とした。

 

「ユノ!?」

 

そこから弾んで飛び出したものを、俺はすかさず握った。

 

「ああっ!」

 

それは熱くて、固くて...蒸れていた。

 

チャンミンの下半身へと身体をずらすと、俺の手が握ったそれの細部まで、はっきりと見られるようになった。

 

ここで「これも綺麗だね」と口にしたら、さすがに可哀想だと思った。

 

...本心なんだけどさ。

 

チャンミンはじっとしていた。

 

昨夜ここを目にした時は、デスクライトだけの明かりで 影の濃淡ばかりが強調されていて、デティールまでは分からなかった。

 

デリケートなここを、細部まで舐めるように見られるのは、当人にとって火が噴き出るほど恥ずかしいことだ。

 

でも俺は...少し...叔父のせいで、歪んだ性癖を付けられたのだと思うけど...恥ずかしがるチャンミンを見ると、興奮してしまうのだ。

 

俺の大好きな人が、俺の手ひとつで、息を乱し、うっとりとした表情になってしまうのを見たい。

 

恥ずかしいと思うところこそ、全部見てみたい、指を這わせたい。

 

口づけたい。

 

顔を上げると、涙目のチャンミンが俺を見下ろしていた。

 

「ホントにごめん。

からかっているんじゃないんだ。

俺...。

俺さ、チャンミンが好きでさ...好きだから、

だから...チャンミンの声が聴けると嬉しいんだ」

 

「...ホントですか?」

 

「うん。

『ユノ!

お腹が冷えたらいけませんから、腹巻をしましょうね」って言ってたチャンミンがだよ?

こんなに甘い声を出すなんて...。

感動しちゃうよ」

 

と言ってきかせてる間にも、チャンミンの真っ赤だった顔がますますリンゴになった。

 

「...ユノっ。

だから、そういうことは...」

 

チャンミンは唸るように言うと...。

 

「おっ!」

 

俺は後ろにひっくり返り、腰の上にチャンミンがまたがった。

 

俺の胸を力一杯ついたのだ。

 

さっき、俺が脱がしかけたせいで、大切なところが露わになっていた。

 

自分が恥ずかしい恰好になっていることに、チャンミンは気づいていない。

 

俺も必死、チャンミンも必死なのだ。

 

 

(つづく)

 

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