<10月某日>
2時間の残業。
チャンミンに電話をかける間もないほど、忙しい。
先に飯を食うこともなく、旦那の帰りを台所のテーブルでじーっと待つような奥さんだったら重い。
チャンミンはそういうタイプの奥さんではない。
それでも、チャンミンなりに段取りはあるだろうから、可能な限り、帰宅時間を前もって知らせるようにしている。
新婚ホヤホヤの頃、サプライズのつもりで、半休をとって帰宅した日があった。
少しでも離れがたい、熱々な頃でもあったから、いつもより早い帰宅に、めちゃくちゃ驚いてくれるんじゃないかな、とワクワクしていた。
帰宅した私は、音をたてないように忍び足でチャンミンを探した。
ところが、台所にも居間にも、風呂場にもチャンミンの姿はなく、スニーカーがあるから留守ではない。
苦し気な声が聞こえた。
出処は寝室だったため、腹でも壊して寝込んでいるのかと最初は思った。
その声は、痛みに苦しむものとは異なるタイプのものだった。
これはもしかして...?
その頃、芸能ニュースを騒がせていた、不倫現場(合体中)に突入してしまった夫(または妻)の姿が頭をよぎった。
5センチ程の隙間から寝室を覗くと...。
片手は胸先を、もう片方でお尻をいじる...つまり、オナ中の奥さんを目撃してしまったのだ。
私はそっと、その場を立ち去った。
一旦外へ出て、チャイムを連打し、「ただいま~!」と騒がしく帰宅した。
頬を紅潮させたチャンミンが、
「あれ?早退?」と私を出迎えた。
あの件について、何事もなかったかのようにスルーしてしまっていて、悪かった。
見られたのか見られていないのか、モヤモヤしていただろうから、今、この場を借りて告白する。
あの瞬間、チャンミンと目が合ったよな。
YES。
見ました。
エロかった。
あの夜、激しく求めてしまったのは、そのせいだよ。
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この週末、リンゴ狩りツアーに参加した。
制限時間でそういくつも食べられるものじゃない。
(持ち帰り用に1箱買って帰る)
腹が膨れてしまい、名物のなんとか料理を残してしまった。
持ち帰りたいチャンミンと、食中毒をおこしたくない店側としばし押し問答。
折れたチャンミン、私の残りを全部食べてしまう。
次の立ち寄りスポットで、ソフトクリームサービス、チャンミン食べられず。
(腹が膨れてしまったのだ)
代わりに私が2個食べる。
頭上に腕を上げっぱなしだったせいで肩が痛い。
アップルパイが焼けるいい匂いがしてくる。
※ユノは日記帳の中では自身のことを『私』と称する。
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【奥さま追記】
やっぱり見られていたのか。