(15)Hug

 

 

 

「......」

 

(チャンミン!

 

なぜ黙ってる!?

 

...ま、まさか!

 

俺のがあまりにも小さくてショックを受けてるとか...!

 

『ユノったら、身体も態度も大きいのに、肝心なところは小さいんだ』って!

 

そうだよなぁ。

 

チャンミンは何本も目にしてきたんだから。

 

人並みだと思ってたんだけどな...。

 

自信なくしそうだ。

 

俺のをそんなに見ないでよ)

 

「......」

 

(ええい!

押し倒しちゃえ!)

 

「わっ!」

 

(無駄な肉がついていないんだな。

息が荒い...チャンミン先生、興奮してる)

 

(ユノが『男の眼』をしてる!

ドキドキする!)

 

(ここは気持ちいい...かな?)

 

「はぁぁ」

(※チャンミン)

 

(おー!

気持ちいいんだな?

じゃあ、この辺は?)

 

「んんん...」

(※チャンミン)

 

「...おふぅ!」

(※ユノ)

 

(駄目...チャンミン...。

う...気持ち良すぎ...。

誰かにしごかれるのなんて、初めてだから...)

 

「う...ふぅん」

(※ユノ)

 

(どこをどうすればいいか、全然わかんねぇ。

俺もしごいてやればいいのかな...。

うーん、チャンミンは乳首が弱いみたいだから...。

これはどうだ?)

 

「あん」

(※チャンミン)

 

(ユノ!

変な声が出ちゃったじゃないか!

それも女の子みたいな声が出ちゃったじゃないか!)

 

「あ、あん!」

(※チャンミン)

 

(チャンミン、可愛い!)

 

「ひゃっ!」

(※チャンミン)

 

(乳首ばっかり攻めないで!)

 

「...ひ...あ...」

「はあはあはあはあ」

 

(チャンミン...大好き)

 

(すごい!

ユノの腹筋がすごいんですけど!

ジムにでも通ってるのかな?

こんなにカッコいい子が、『チェリー』だったとは、驚きだ!

今までの彼女とは、どうしてたんだろう?)

 

「ひゃん」

(※チャンミン)

 

(ユノ!

おへそを触らないで!)

 

「くすぐったい」

 

(おー。

チャンミンって、へそに毛が生えてるんだ。

可愛い顔してるのに、意外だ。

それにここも...毛深い...密林だ...!)

 

「ひっ」

(※チャンミン)

 

(また変な声が出ちゃったよ。

ん?

ユノ?

焦らしてるの?

もうちょっと、横。

そうそう...あれ?

違う!

もうちょっと上)

 

「...はあはあ」

 

(やっぱり焦らしてるね。

ユノったら、僕の反応を楽しんでるな...と思ったら)

 

「はぁん!」

(※チャンミン)

 

(チャンミン...いちいち反応しちゃって、可愛いんだから!

ここはどうだ?)

 

「うふん」

(※チャンミン)

 

(また変な声が出ちゃった。

声を抑えられない!

僕だってすごいんだから。

ここをこうして...こうやると)

 

「はぅ...!」

(※ユノ)

 

(チャンミンがエロい!

ぞくぞくする...。

もうちょっと、下。

もうちょっと下をキスしてくれたら、俺は嬉しい)

 

「......」

「......」

 

二人の動きがぴたり、と止まった。

 

仰向けになったユノの上に、チャンミンが馬乗りになっている。

 

2人はそれぞれに、迷いと疑問が生じたのだ。

 

 

(待て。

 

俺はどっち側なんだ?

 

暗黙の了解に従っていていいのか?

 

なんとなく、チャンミンってそっち側っぽいと、思い込んでいたけど実は違うのかな。

 

その時になれば、どっちがどっちなのか分かると思ってたから、敢えてチャンミンに質問したことはなかったからなぁ。

 

こんなことなら、あらかじめ確認しておけばよかった!

 

でも俺は、チャンミンに合わせるつもりでいるからな!

 

もし、俺がそっち側だったら...何も準備してきてないから...今夜は無理だ)

 

 

(どうしよう。

 

この感じだと、僕がこっち側なのかな。

 

なんとなく、ユノの方がこっち側だと思い込んでいたんだけどな。

 

困ったなぁ...その経験はないんだけどなぁ。

 

ユノ、困った顔してる。

 

ここは、僕がリードすべきなんだよね。

 

うん、そうしよう!)

 

 

チャンミンはユノの肩をつかむと、ごろんと身体の位置を入れかえた。

 

 

 

 

 

 

「チャンミン?

何してるの?」

 

「...んっ...待って...ん...」

 

(そっか!

チャンミンがやってることって...そういうことか!

...ということは、当初の予定でオーケーってことだね)

 

「俺にもやらせて?」

 

「え...?

いいっ...自分で...。

もうちょっと...待ってて」

 

「お願い。

触らせて?」

 

「そんなっ!

駄目だよ」

 

「お願い。

これを塗ればいいの?

...こう?」

 

「...んっ...うん...」

 

(すご...あったかい)

 

「こう?」

 

「うん...もっと動かしても...大丈夫」

 

「痛くない?」

 

「ううん」

 

(恐る恐るのユノが、可愛い)

 

「こう?」

 

「...うん」

 

「もうちょっと、入れてもいい?」

 

「痛っ」

 

「ごめん!」

 

(ユノったら一生懸命なんだから。

いろいろと残念だけど...。

初めてだから仕方ないよね)

 

(出し入れするだけじゃダメなのか。

おかしいなぁ。

AVでは、かなり激しくしてたのになぁ。

(注)ユノのメイクラブ指南書はAVが全てである。

それじゃあ、これは?)

 

「あぁん!」

(※チャンミン)

 

(ユノ、いいよ、そんな感じ)

 

(おー!

指をちょっと曲げるといいんだね。

こんな風に、かき回すようにして...)

 

「はぁん」

(※チャンミン)

 

(おー!

チャンミン、声がえっち。

興奮してきた)

 

「はあはあはあ」

 

(やだ...。

ユノのモノ...ますます大きくなってきた。

久しぶりだからなぁ。

...入るかな?)

 

「大きい...」

 

「!!!!」

 

(皆さん。

今の聞きました?

俺のが「大きい」って!

俄然、ヤル気が出てきたぞ!)

 

(ユノ!

手が留守になってる!

動かしてったら!)

 

(これくらい柔らかくなってきたら、いい感じかな?

チャンミンの中に挿れたい!

俺は早く挿れたくて仕方ないんだ。

挿れたい!

挿れて動かしたい!)

 

「ふうふうふうふう」

 

(ユノ...鼻息が荒い。

興奮してるんだ)

 

 

(待て待て。

 

ガツガツしちゃダメだ。

 

落ち着け―、チョンユンホ!

 

さて、そろそろアレを『装着』をせねば...。

 

しまった!

 

箱から出していなかった!

 

えっと、どこに置いたかな...)

 

「ズボンのポケットの中!」

 

(そうだった!)

 

ごそごそ。

 

 

(おー!

あった!

ん?

ん?)

 

ごそごそ。

 

(フィルムが剥がせない。

暗くて見えない)

 

ごそごそ。

 

「電気つけていい?」

 

「駄目!

僕に貸して」

 

(どうして準備しておかないんだよ。

肝心なところで抜けてるんだから。

でも、そんなユノが大好きなんだけどね)

 

 

(いざ、『装着』!

 

...と言いつつ、困ったな。

 

どっちが表なんだ?

 

こっち?

 

暗くて手元が見えない。

 

手が震える)

 

 

ごそごそ。

 

 

(よいしょっと。

 

いでっ!

 

いてててて!

 

食い込んで...。

 

こんな小さいものが、果たして入るのか?

 

もう1個...やり直し。

 

いででっ!

 

あーもー、もう1個で再チャレンジだ!)

 

 

「チャンミン!(助けて!)」

 

(僕に任せて!

よいしょ。

え...このサイズじゃ入らないのかな...)

 

(き、きつい...!

 

「生」でヤリたいところだけど、チャンミンの為に『装着』しないと...!

 

よしっ!

 

入った!

 

いざ『挿入』!

 

俺たちのめくるめく愛の営みが、これから始まるぞ!)

 

(久しぶりだから、入るかな...?)

 

「挿れるよ?」

 

「うん」

 

 

みし...。

 

 

「!!」

「!!」

 

 

床を踏みしめる軋み音に、ユノとチャンミンは一時停止する。

 

ふわぁぁとあくびの声。

 

(お父さん!)

 

「しー!」

「トイレが近いんだ」

 

チャンミンの部屋の前を通り過ぎてゆく足音に続いて、ブッとおならの音。

 

2人は吹き出すのをこらえる。

 

(マズイ...いい雰囲気だったのが...)

 

ユノはチャンミンの両膝を肩に担いだ状態で、固まってしまった。

 

(俺のユノユノが...!)

 

 

 

(つづく)

 

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