~チャンミン~
お兄さんは僕が手にした物を見て目を丸くすると、唇の片方だけを持ち上げてにたりと笑った。
この笑顔を見せた時のお兄さんは、もの凄いえっちになる。
僕と目を合わせたまま、お兄さんは全裸になった。
その美しい身体を目にして、僕のおちんちんがもっと固くなった。
僕はそれをベッドに放り投げ、お兄さんの上にのしかかり、彼の頬を両手で挟んでキスをした。
唇を合わせたまま、お兄さんの舌と僕の舌をべろべろと絡ませあった。
ぺちゃぺちゃえっちな音がして、ますますえっちな気持ちになる。
僕の腰にお兄さんの腕がまわり、ぐっと引き寄せ、彼のおちんちんと僕のおちんちんが重なりあった。
おちんちんの先っぽ同士がずりずりと擦れあり、我慢汁が塗り広げられてぬるぬると気持ちがいい。
「あれ...付けて...ください」
ベッドに放り投げたあれを、指さした。
「変態チャンミン。
頭を下げろ」
ぐいっと背中を押されて、僕は四つん這いになった。
「まずはケツを濡らしてやるか」
僕の背中にお兄さんはのしかかり、突き出された僕のお尻にゼリー状のものをたっぷりと垂らしたようだ。
「っ...」
「手を後ろに回せ」
僕はお兄さんの言いなりになった。
背中に回した両手首の辺りで、僕が用意したものを装着するカチャカチャ音がする。
「チャンミンは緊縛プレイが大好きなんだなぁ。
デカくなってるぞ」
と言ってお兄さんは、僕のおちんちんを指で弾いた。
「んんっ...ひゃぁっ」
「えっろ。
お前の穴、震えてるぞ?
欲しくてたまんないんだなぁ?」
「んっ...くっ...くっ、くっ...」
本物の犬みたいになった自分が恥ずかしいのに、恥ずかしい恰好をさらしている自分に興奮する。
「それからそれから...こいつも挿れればいいんだな?」
「...はい」
つぷり、と差し込まれたのはお兄さんの指、次にもう一本。
僕のそこは、お兄さんの二本の指で押し広げられた。
「へぇ...ピンク色なんだ。
うねうねしてる。
お前の尻ん中、丸見えだ。
すごいな...女ん中と一緒だな。
そうかぁ、チャンミンは女になったのか?」
お兄さんが事細かに実況してくれるから、恥ずかしい。
「違っ」
「エロチャンミンは、俺の指だけじゃ足りないってさ。
指を抜いても...穴開きっぱなし」
「...うぅっ...違う、違うもん」
ゆうべもしたから、僕のお尻は柔らかいままだ。
「お待ちかねのやつを入れてやるぞ。
スイッチを入れて...っと」
ぶぶぶと振動をたてているものは、僕が用意した小型のバイブレーターだった。
カチカチとプラスチック同士がぶつかる音がするのは、バイブレーターが全部で3個あるからだ。
「1個目~」
「んんっ」
「2個目~」
「...は、はぁ...んっ...」
「この勢いじゃ、全部入るんじゃないか?」
お兄さんはくすくす笑った。
イジワルなお兄さんは、バイブレーションのレベルを極小から上げることはせず、弱すぎる刺激で僕は切なくて切なくて。
「やだ...やだ...早く挿れて?
挿れてよ」
半泣きでお兄さんに懇願した。
「ふうん。
何を挿れて欲しいんだ?」
「おちんちん...。
お兄さんのおちんちん。
ああぁっ!」
お兄さんがバイブレーションレベルを1段階上げたのだ。
両腕を拘束されている僕は、悲鳴を上げるしかない。
「道具を用意してるなんて、俺のでは全然満足していないってことだろ?
悲しいよ」
「そんなんじゃない!
お兄さんに悦んでもらいたくてっ」
「俺が悦ぶって思ったんだ?」
「はい」
僕のお尻の中で、振動する2つの塊が暴れている。
ますます切なくなって、それらがいいところに当たるように、お尻を揺らした。
「やっ...あっあっ、いいっ、いいっ!」
突如、目の前が真っ白になった。
僕の穴から繋がるコードをお兄さんが引っ張ったのだ。
イッた。
「あああ...あっああああ、あああ」
その場にとどまって小刻みに叩く。
ひっぱったり緩めたりを不規則に繰り返したかと思うと、お兄さんの指が僕の玉の下を 押さえたのだ。
意識がぶっとんだ。
「あ~あ。
もういっちゃったの?
道具だけで十分みたいだなぁ。
もう止めようか?」
お兄さんは僕から身体を離してしまった。
「そんなのヤダ...ヤダよ」
僕はお尻から2つのコントローラーをぶら下げたまま、お兄さんの背中にすがった。
「行っちゃヤダ」
「ふ~ん。
挿れてやってもいいけど...」
お兄さんの手にはアレ...僕が用意したモノの最後のひとつがあった。
「その前にこれを...付けないとな」
何度もイッたのに、僕のおちんちんは衰えを知らずびんびんに勃ったままだった。
そんな僕のおちんちんの根元が、革製のベルトで絞めつけられた。
「やっ...!」
「...今夜のチャンミンは射精禁止だ」
「っく...」
このベルトは僕自身が注文したものだから文句は言えない。
「どMの変態だな。
お待ちかねの3個目」
最後のバイブレーターは僕のお尻の中へと飲み込まれた。
僕のお尻に3つの異物が入っている。
埋め込まれる時は苦しいけれど、一旦体内に入るとその異物感は無くなるのだ。
「はあはぁ、はぁはぁ」
お兄さんは面白がって、バイブレーションレベルを上げたり下げたりするんだ。
「はぁぁぁ!!
ああ、いく、いくっいくっ、いくいくいくいくいく!!」
僕はその度に、背筋を痙攣させ、もだえて叫び、でも血流はベルトで堰き止められて、射精も許されず、頭が狂いそうだった。
どうにかなりそうで怖い。
気持ちがよくて怖い。
怖い。
怖い。
身体が宙を浮いている。
狂ってしまいたい。
お兄さんの手で、変態にして欲しい。
「あああっ!!」
イッた...と思う。
ベルトで締め付けられているのに、イッたと思う。
ここまでくると、僕にはおちんちんは必要なくなる。
「はぁん!!」
崖から突き落とされたみたいな感覚で目が覚めたのだ。
意識にとんでいたみたいだ。
バイブレーター3個がお尻の中に入っているのに、お兄さんのおちんちんが入ったんだ。
そりゃあ、意識もぶっとぶよ。
またイッたと思う。
「ああぁっ...おちんちん、おちんちん...おにぃの、おちんちん」
お腹がはちきれそうだ。
「んあっ...!」
またイッた。
間髪入れず、ガツガツ突かれた...さらに、お兄さんの片手が僕の前に回り、ベルトから顔を出したおちんちんの先っぽを擦った。
「いいいい、おちんちん...いいっ、いいっ、おちんちん、おちんちん...いいっ」
イッた。
痺れて感覚が無くなりかけた両腕がふっと、軽くなった。
お兄さんが手首の緊縛をほどいてくれたらしい。
僕のおちんちんの先から、透明の液体がだらだら垂れている。
ベルトの中で僕のおちんちんは小さくしぼんでいるのに、またイッた。
何回イッたのか、数え忘れた。
お兄さんはまだ1度もイっていない。
僕ばかりズルい。
お兄さんを喜ばせようと道具を用意したのに、彼は相変わらず余裕たっぷりで、僕ばかりおかしくさせられてしまっている。
僕の意志を完全に無視して、お兄さんに食いついて離さない僕の穴。
僕の穴とお兄さんのおちんちんは溶け合ってひとつになった。
窓ガラスに絡みもつれあう僕らの裸体が映っている。
部屋の灯りがつきっぱなしで、覗き見したくなくとも外から丸見えだ。
もしかしたら今この時、どこかのビルディングから高性能双眼鏡でこちらを覗き見している人がいるかもしれない。
お兄さん曰くど変態な僕は、誰かに見られていると思うと、何倍も興奮してしまう。
そんな僕をぎらついた目で見るお兄さんもど変態だ。
僕は大好きなお兄さんとするえっちが、ほんっとーに大好きなんだ。
(つづく)
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