大好きな恋人の裸体を前にしたチャンミンは、機嫌実直四角四面公明正大誠心誠意そして温和勤勉な外面は、かなぐり捨ててしまった。
チャンミンの猛々しいものに圧倒され後ずさりかけたユノだったが、ベッドヘッドがその背中を邪魔した。
これで何度目になるのか、ユノは閉め切られたドアを見た。
(決めた)
ユノはチャンミンの手首を握った。
「!」
力任せに手を引かれたチャンミンは、ユノに覆いかぶさる格好で倒れこみ、至近距離で見つめ合うことになった。
「......」
2人は互い違いに顔を傾け、口づけた。
唾液の水音をわざとたてながら、息が続かなくなるまで舌を相手の口内で暴れさせ、おもむろに唇を離す。
唾液がとろりと糸を引く。
口づける。
歯茎をなぞり、上あごを舐める。
ふいに、チャンミンは唇を離した。
「?」
チャンミンの頭が消えた。
かと思ったら、強烈な快感がどくん、とユノの股間を襲った。
「せんせ!」
チャンミンはユノのものを美味そうに味わった。
チャンミンはちゅっぱちゅっぱ音を立て、裏筋にキスし、塩っぽい我慢汁を飲んだ。
「もっと舐めて欲しくてたまらなくなり、ユノはチャンミンの頭を自身の股間に押し付けた。
チャンミンは膝立ちすると、3本の指をねぶって唾液をからませた。
日頃、大人の玩具でいじっているおかげで、チャンミンの穴は柔らかく指3本などすぐに飲み込まれた。
チャンミンは仰向けになったユノの上に跨った。
そして自身の入り口に...物欲しげにパクパクと緩んだ入口に...勃起したユノのものをあてがった。
ユノのものに手を添え、ゆっくりと腰を下ろしてゆく。
・
くねくねくねらすチャンミンの細い腰がなまめかしかった。
情欲にどっぷり濡れたチャンミンの目と、煮えたぎる 冷静さを失いつつあるユノの目が絡み合った。
されるがままでいたユノだったが、右上がりに昂ってゆく快楽にいよいよ耐えられなくなり、激しく腰を突き上げたくて仕方ない。
(...でも、アナルは敏感だというから...)
壊してしまいそうで怖かった。
過去の彼女から、「ユノ君って丁寧なHをする」と言われたことがある。
ところが、自身の腰の動きに合わせて、ガタイの大きい男が女のように甘く喘ぐ姿を見下ろしていたら、ストッパーが外れそうになるのだ。
ユノが加減していることに気づいたチャンミンはおねだりした。
「いい。
もっと強く。
強くしていいから」
「わかり...ました」
がしがしと突き上げられて、チャンミンは幸福感に満たされた。
(そうそう。
これが欲しかった)
ユノは、苦しさのあまり浮いたチャンミンの腰を逃すまいと強くつかんだ。
ユノは腰を引き、一気に奥まで突いた。
肉と肉がぶつかる音。
チャンミンは「ひっ」と息をのんだ。
今下腹に触れてみたら、突き上げるユノのものの形が分かるのではと思われるほど、彼のものは大きかった。
「お、奥がいい」
チャンミンはおねだりする。
ユノはチャンミンの両膝を肩に担ぎ上げた。
星柄のカバーがかかった枕をチャンミンの腰の下にあてがうと、2人の接合部が真上を向いた。
真上から突きおろし、かと思えばチャンミンの腸壁の奥をぐりぐりと円を描くように刺激した。
きゅうきゅうに締め付けられた根元。
熱く、ぬめぬめとうごめく中。
ぬるぬるの腸壁が亀頭を包み込む。
ユノのものがさらに一回り大きくなった。
これから先は、快楽を追求するのみだ。
(せんせが可愛い。
可愛いせんせを乱したい。
(乱暴にされたい。
愛してほしい。
僕の身体を丸ごと味わってほしい)
チャンミンは荒々しいオオカミに変身した年下の彼氏に征服されたかった。
ユノはじれったいほど緩慢に出し入れし、チャンミンが物足りなさそうな表情になったのを見計らって奥まで挿入し、深く埋めたままとんとんとチャンミンの腰を揺らした。
「いいの。
奥がいいの」
「奥がいいんですね?」
ユノは嬉しかった。
挿入場所が違うだけで、愛する行為に性別は関係ないのだ。
「気持ちいですか?」
「うん、気持ちいい、気持ちいい。
好き。
好き」
「俺も好き。
好きっす...」
「あんっ、ああっ」
気持ちよさと苦しさにチャンミンの目尻に涙がにじむ。
ユノのものが太くて、結合部が裂けそうだった。
ユノのものが長くて、歴代の彼氏たちが到達できなかったスポットまで届きそうだった。
「ここは?
ここはどうですか?」
敏感になったチャンミンの身体は紅潮し、触れられてもいないのに乳首はピンと勃っていた。
「いい。
いいの。
もっと、もっと」
ユノはチャンミンの耳たぶを噛み、耳穴をべろりと舐めた。
「ああん!」
「声が大きい!」
ユノは慌ててチャンミンの口を塞いだ。
「だって...気持ちいいんだもの」
女の子みたいな言い方だな、とユノは思った。
「バレちゃいますよ?
約束したじゃないっすか?
声は出さないって?」
「ユノが、ユノが気持ちいいんだもの」
「ユノさん」呼びだったのが、呼び捨てに変わっていた。
その変化に興奮してしまったのか、チャンミンの中でユノのものが大きくなった。
「やだぁ、おっきい」
「しー!」
階下へ聞かれてはいけないのに、もっと喘がせたい。
普段の姿とのギャップがたまらない。
年上の彼氏を乱す支配感にぞくぞくした。
ユノの腰使いが荒くなってきた。
(やべー。
すげー気持ちがいい)
「ユノ、ユノっ。
もっと」
(せんせの顔、すげースケベ)
潤んだ目によだれは垂れ流し、涙がぽろぽろこぼれ、チャンミンの顔はどろどろになってしまった。
「んっ、やば。
せんせっ、気持ち」
ぎゅんぎゅんユノの亀頭を絞り上げる。
ユノはチャンミンの身体を起こす、膝の上に
「せんせ...イって。
俺...限界っす」
「んんっ」
ユノの根元を握りしめるように、チャンミンの入口がぎゅうっと収縮した。
チャンミンの意識は落ちそうだった。
意識は真っ白な世界を漂っていた。
その物理的刺激は、パンパンに張った水風船が圧迫されるようなものだから、試験問題を頭に浮かべてみたりして、射精までの時間を引き伸ばそうと努力した。
が、無駄な努力だった。
「イキましょう。
一緒に」
そう囁くとユノはチャンミンのものを握り、素早く扱いた。
「せんせ、イって」
チャンミンはもう、ユノの声など聞こえていない。
ユノは噛みつくようにチャンミンの唇を塞いだ。
そして、チャンミンの舌を吸った。
そうでもしないと、咆哮してしまいそうだったから。
「うっ、うぉっ...おおっ」
「ひっ、ひー、っ...ああーっ」
2人の身体がぶるぶるっと痙攣した。
ユノはコンドームの中に、チャンミンは自身の腹の上に吐露した。
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