<6月某日>
梅しごとの日
H回数:2,034回
(禁欲生活そろそろ限界)
今日はユノの休日で、せっかくだから僕も執筆を休みにする。
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朝一で、昨日ユノが貰ってきた青梅の処理にとりかかる。
休日なのに、ユノは早起き。
ユノと相談の上、梅酒と梅シロップを半々に作ることにした。
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1,梅を洗う
中庭にタイル貼りの古いシンクがある。
(とても便利)
1粒1粒、梅を洗う。
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2.あく抜きをする
たらいに張った水に浸ける。
細かな泡が水面へと上がってきて、ぷちぷち小さくはぜる音がする。
ずーっと眺めていられる。
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3.ユノと買い物に出かける。
梅しごとの特設コーナーで、氷砂糖とホワイトリカーを買う。
・氷砂糖・・・3kg
・三温糖・・・1kg
・ホワイトリカー・・・1.8リットルを2本
ユノが荷物のほとんどを持ってくれる。
ついでに郵便物をポスト投函する。
(お気に入りのBLコミックスの初版本特典である、「描きおろしイラスト・コースター応募者全員プレゼント」に応募する)
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4.梅の水気をとり、ヘタを取りのぞく
ユノ担当
縁側にあぐらをかき、背中を丸めてちまちまと作業する後ろ姿が可愛い。
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5.保存瓶の煮沸消毒
僕担当。
大鍋とヤカンでお湯をたっぷり沸かす。
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6.青梅と氷砂糖を交互に瓶に詰めてゆく
・梅酒用・・・青梅1kgに対して氷砂糖1kgと700gの2種類
・梅シロップ用・・・青梅1kgに対して氷砂糖1kgと三温糖1kgの2種類
ガラス瓶は4個。
ユノ、青梅をひとつぶ摘まんで、しみじみともの思いにふけっている。
ユノ
「俺たちのタマのサイズは、これくらいなんだろうか?」
何を言い出すと思ったら、アレのサイズのことだった。
僕
「梅酒を漬けようって時に、タマの話題を出さないでよ」
ユノ
「すまん」
僕
「どうしたの?」
ユノ
「いや...別に」
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7.焼酎を注ぐ
梅酒にする分に、焼酎を注ぐ。
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4個のガラス瓶を、台所の戸棚の下に仕舞う。
この戸棚には10年物の梅酒がある。
主婦雑誌で梅仕事を紹介する記事を読んで、漬けてみたいと思った。
ユノに電話をして、仕事帰りに梅を買ってくるよう頼んだ。
漬けた日付のラベルを貼って、寝かしておいた。
1年後、次の梅しごとシーズンがやってきて、2度目の梅酒を漬けた。
その1年後、3度目の梅しごとをした。
出来上がった梅酒や梅ジュースは、1年を待たずに飲んでしまうけれど、初めて漬けたものだけは手をつけずに保存している。
結婚20年を迎えた年に飲もうと、計画している。
あと5年だ。
5年なんてあっという間だろうな。