~ユノ~
俺たちはセックスの相性が抜群にいい。
そして、新たな繋がり方を探している。
ダイニングテーブルの上のチャンミンを、後ろから突き上げるのが最近のヒットだ。
両尻を押し広げ、露わになった結合箇所を見下ろしながら、俺は腰を振る。
腰を叩きつけるたび、チャンミンの白い尻がふるふると震えた。
チャンミンはテーブルの縁をつかんで、突き落とされないよう踏ん張っているが、そろそろ限界だろう。
天板にチャンミンの放ったものが飛び散っている。
出し切り枯れてしまった今、チャンミンのものは頭を垂れていた。
与えられる振動に合わせて、前後左右に激しく揺さぶられ、その先端からたらりと雫が糸を引いている。
「...んあぁぁっ...ああぁぁ...ぁぁっ」
ああ、またイッた。
その瞬間、チャンミンの中の締め付けがきつくなるから、絶頂していることがよく分かるのだ。
俺のものを握りつぶさんばかりの凄まじい力だ。
「...っく...っ...」
強烈な痛みと快感が同時に襲ってくる。
奥歯を噛みしめ、それらをやり過ごした。
チャンミンを焦らそうと、戯れで引き抜くと、俺の形に拡張された穴が口を開けている。
細い腰と尻に対して、ぽっかり穿たれた穴があまりに大きくて、怖くなってしまうのだ。
「お兄さんっ...早く、挿れて。
挿れてよ!」
焦れたチャンミンの声に俺ははっとして、彼の腰を掴み直す。
そして、チャンミンの中に取り込まれてゆくのだ。
最後のグラスが転がり落ちて、床で砕けた。
チャンミンが窓ガラスに映る俺たちの姿、ちらちらと見ていることに気づいていた。
「犬だなぁ。
俺たちは盛りのついた犬みたいだなぁ。
どうするチャンミン?
俺たち、犬に逆戻りだぞ?」
「...やっ、やだっ...違う、違うもんっ...」
その時は窓ガラスから顔を反らしたくせに、見たい欲求に直ぐに負けてしまうチャンミンだった。
チャンミンの睾丸の裏辺りを狙って、そこだけ集中して擦りあげた。
俺のものが抜けるか抜けないかまでぎりぎりまで腰を引き、待ちわびたチャンミンが後ろを振り向くやなや、力いっぱい打ち付ける。
勢いが強すぎて、チャンミンは前に吹っ飛んだ。
うつ伏せに倒れたチャンミンをひっくり返し、仰向けになった彼の上に俺は身を伏せた。
「脚を持っていろ」
うっとり半眼になったまぶたから次々と涙が溢れ出し、酸素を求めた鼻の穴をひくひくさせていた。
「チャンミン?
脚を持ってろ。
脚を...だめか」
チャンミンの全身は茹でタコのように紅潮しており、意識も朦朧としている。
仕方なく、チャンミンの両足首を...本人も持て余し気味な細く長い脚を...高々と持ち上げた。
そして、より深く半身を預けてチャンミンの身体を二つ折りにした。
腰を揺すりながら、睾丸の裏をぐりりと押してやる。
「んんあぁぁっ!」
またイッたようだ。
「はあはあ...」
深呼吸をして、食いちぎられそうだった根元の痛みを逃した。
チャンミンの喘ぎが間断ないものに変わってきた。
横を見ると、チャンミンの足先が細かく痙攣していた。
「お、おに...に...」
のけぞった喉を舐め、耳たぶを舐めた。
「...どうした?」
口をぱくぱくさせているチャンミン。
言いたいことがあるのに、うまく言葉が出せないようだった。
汗まみれの前髪をかきあげてやり、「ギブアップか?」と尋ねた。
「ちが...違う...ちゅう...ちゅう」
「ちゅう?」
チャンミンは俺の頭を力づくで引き落とした。
「ちゅうちゅう」
「?」
チャンミンの言葉の意味を読み取ろうと、彼の口元に耳を寄せた。
~チャンミン~
この感じ...切なくて、哀しくて...。
圧倒的な心細さに襲われて...。
お兄さんの汗まみれの顔を力づくで引き寄せた。
両手に包まれたお兄さんの頬は、火傷しそうに熱かった。
キスをして欲しくて、口をパクパクさせた。
「ちゅうちゅう...」
お兄さんは意味が分からないようだった。
「ちゅうして、ちゅう...ちゅう」
「...なんだ」
意味が通じるとお兄さんは、両手で僕の顔をすっぽり包み込みこんだ。
上はねっとりゆっくりしたキスなのに、下はガツガツ激しく突かれてしまい、イキっぱなしだった僕は、これで何回目になるのか、またイッてしまって頭が変態になってしまった。
お兄さんとえっちをしていると、人間から離れてどんどん野蛮になってしまう。
難しいことなんて考えず、動物みたいにヤるんだ。
(つづく)
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