あなたのものになりたい(32)

 

 

~ユノ~

 

俺たちはセックスの相性が抜群にいい。

 

そして、新たな繋がり方を探している。

 

ダイニングテーブルの上のチャンミンを、後ろから突き上げるのが最近のヒットだ。

 

両尻を押し広げ、露わになった結合箇所を見下ろしながら、俺は腰を振る。

 

腰を叩きつけるたび、チャンミンの白い尻がふるふると震えた。

 

チャンミンはテーブルの縁をつかんで、突き落とされないよう踏ん張っているが、そろそろ限界だろう。

 

天板にチャンミンの放ったものが飛び散っている。

 

出し切り枯れてしまった今、チャンミンのものは頭を垂れていた。

 

与えられる振動に合わせて、前後左右に激しく揺さぶられ、その先端からたらりと雫が糸を引いている。

 

「...んあぁぁっ...ああぁぁ...ぁぁっ」

 

ああ、またイッた。

 

その瞬間、チャンミンの中の締め付けがきつくなるから、絶頂していることがよく分かるのだ。

 

俺のものを握りつぶさんばかりの凄まじい力だ。

 

「...っく...っ...」

 

強烈な痛みと快感が同時に襲ってくる。

 

奥歯を噛みしめ、それらをやり過ごした。

 

チャンミンを焦らそうと、戯れで引き抜くと、俺の形に拡張された穴が口を開けている。

 

細い腰と尻に対して、ぽっかり穿たれた穴があまりに大きくて、怖くなってしまうのだ。

 

「お兄さんっ...早く、挿れて。

挿れてよ!」

 

焦れたチャンミンの声に俺ははっとして、彼の腰を掴み直す。

 

そして、チャンミンの中に取り込まれてゆくのだ。

 

最後のグラスが転がり落ちて、床で砕けた。

 

チャンミンが窓ガラスに映る俺たちの姿、ちらちらと見ていることに気づいていた。

 

「犬だなぁ。

俺たちは盛りのついた犬みたいだなぁ。

どうするチャンミン?

俺たち、犬に逆戻りだぞ?」

 

「...やっ、やだっ...違う、違うもんっ...」

 

その時は窓ガラスから顔を反らしたくせに、見たい欲求に直ぐに負けてしまうチャンミンだった。

 

チャンミンの睾丸の裏辺りを狙って、そこだけ集中して擦りあげた。

 

俺のものが抜けるか抜けないかまでぎりぎりまで腰を引き、待ちわびたチャンミンが後ろを振り向くやなや、力いっぱい打ち付ける。

 

勢いが強すぎて、チャンミンは前に吹っ飛んだ。

 

うつ伏せに倒れたチャンミンをひっくり返し、仰向けになった彼の上に俺は身を伏せた。

 

「脚を持っていろ」

 

うっとり半眼になったまぶたから次々と涙が溢れ出し、酸素を求めた鼻の穴をひくひくさせていた。

 

「チャンミン?

脚を持ってろ。

脚を...だめか」

 

チャンミンの全身は茹でタコのように紅潮しており、意識も朦朧としている。

 

仕方なく、チャンミンの両足首を...本人も持て余し気味な細く長い脚を...高々と持ち上げた。

 

そして、より深く半身を預けてチャンミンの身体を二つ折りにした。

 

腰を揺すりながら、睾丸の裏をぐりりと押してやる。

 

「んんあぁぁっ!」

 

またイッたようだ。

 

「はあはあ...」

 

深呼吸をして、食いちぎられそうだった根元の痛みを逃した。

 

チャンミンの喘ぎが間断ないものに変わってきた。

 

横を見ると、チャンミンの足先が細かく痙攣していた。

 

「お、おに...に...」

 

のけぞった喉を舐め、耳たぶを舐めた。

 

「...どうした?」

 

口をぱくぱくさせているチャンミン。

 

言いたいことがあるのに、うまく言葉が出せないようだった。

 

汗まみれの前髪をかきあげてやり、「ギブアップか?」と尋ねた。

 

「ちが...違う...ちゅう...ちゅう」

 

「ちゅう?」

 

チャンミンは俺の頭を力づくで引き落とした。

 

「ちゅうちゅう」

 

「?」

 

チャンミンの言葉の意味を読み取ろうと、彼の口元に耳を寄せた。

 

 


 

 

~チャンミン~

 

 

この感じ...切なくて、哀しくて...。

 

圧倒的な心細さに襲われて...。

 

お兄さんの汗まみれの顔を力づくで引き寄せた。

 

両手に包まれたお兄さんの頬は、火傷しそうに熱かった。

 

キスをして欲しくて、口をパクパクさせた。

 

「ちゅうちゅう...」

 

お兄さんは意味が分からないようだった。

 

「ちゅうして、ちゅう...ちゅう」

 

「...なんだ」

 

意味が通じるとお兄さんは、両手で僕の顔をすっぽり包み込みこんだ。

 

上はねっとりゆっくりしたキスなのに、下はガツガツ激しく突かれてしまい、イキっぱなしだった僕は、これで何回目になるのか、またイッてしまって頭が変態になってしまった。

 

お兄さんとえっちをしていると、人間から離れてどんどん野蛮になってしまう。

 

難しいことなんて考えず、動物みたいにヤるんだ。

 

 

(つづく)

 

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