(32)奥さま手帖-3月-

 

<3月某日>

 

H回数:2,023回

(昨夜1回。所要時間30分)

 

5時半起床。

朝晩の冷え込みも緩んできた。

くしゃみと鼻水が止まらない。

(僕らはそろって花粉症なのだ)

 

<覚え書き>

 

・薬局で違う鼻炎薬を探しにいくこと

・鼻うがいのやり方を調べること

・ヴァセリンを買うこと

(鼻の下が痛い)

 

爆睡中のユノの鼻栓が抜けてしまっていたので、ティッシュをちぎって新しい鼻栓を作ってやる。

ユノの鼻を観察してみる。

ユノの尖った鼻先や、細い鼻柱、小さな小鼻を、じぃ~っと観察する。

僕の鼻の頭は丸い。

うらやましい。

 

それを鼻に込める間際、僕の中にいたずら心がわいてきた。

鼻栓をほぐしてこよりを作り、ユノの鼻の穴をコソコソとくすぐった。

ふがふがしたのち、

「ぶえっくしょん!」

飛び散った鼻水とよだれをティッシュで拭いてやった。

 

立派なくしゃみに、僕は大満足だ。

ユノは再び眠りの世界へ。

あと30分、寝かせてあげよう。

 

 

 

<3月某日>

 

H回数:2,023回

(昨夜なし)

 

(29)奥さま手帖

 

<6月某日>

 

梅しごとの日

H回数:2,034回

(禁欲生活そろそろ限界)

今日はユノの休日で、せっかくだから僕も執筆を休みにする。

 

 

朝一で、昨日ユノが貰ってきた青梅の処理にとりかかる。

休日なのに、ユノは早起き。

ユノと相談の上、梅酒と梅シロップを半々に作ることにした。

 

 

1,梅を洗う

中庭にタイル貼りの古いシンクがある。

(とても便利)

1粒1粒、梅を洗う。

 

 

2.あく抜きをする

たらいに張った水に浸ける。

細かな泡が水面へと上がってきて、ぷちぷち小さくはぜる音がする。

ずーっと眺めていられる。

 

 

3.ユノと買い物に出かける。

梅しごとの特設コーナーで、氷砂糖とホワイトリカーを買う。

・氷砂糖・・・3kg

・三温糖・・・1kg

・ホワイトリカー・・・1.8リットルを2本

 

ユノが荷物のほとんどを持ってくれる。

ついでに郵便物をポスト投函する。

(お気に入りのBLコミックスの初版本特典である、「描きおろしイラスト・コースター応募者全員プレゼント」に応募する)

 

4.梅の水気をとり、ヘタを取りのぞく

ユノ担当

縁側にあぐらをかき、背中を丸めてちまちまと作業する後ろ姿が可愛い。

5.保存瓶の煮沸消毒

僕担当。

大鍋とヤカンでお湯をたっぷり沸かす。

 

 

6.青梅と氷砂糖を交互に瓶に詰めてゆく

・梅酒用・・・青梅1kgに対して氷砂糖1kgと700gの2種類

・梅シロップ用・・・青梅1kgに対して氷砂糖1kgと三温糖1kgの2種類

 

ガラス瓶は4個。

ユノ、青梅をひとつぶ摘まんで、しみじみともの思いにふけっている。

 

ユノ

「俺たちのタマのサイズは、これくらいなんだろうか?」

何を言い出すと思ったら、アレのサイズのことだった。

 

「梅酒を漬けようって時に、タマの話題を出さないでよ」

 

ユノ

「すまん」

 

「どうしたの?」

 

ユノ

「いや...別に」

 

 

7.焼酎を注ぐ

梅酒にする分に、焼酎を注ぐ。

 

 

4個のガラス瓶を、台所の戸棚の下に仕舞う。

この戸棚には10年物の梅酒がある。

主婦雑誌で梅仕事を紹介する記事を読んで、漬けてみたいと思った。

ユノに電話をして、仕事帰りに梅を買ってくるよう頼んだ。

漬けた日付のラベルを貼って、寝かしておいた。

1年後、次の梅しごとシーズンがやってきて、2度目の梅酒を漬けた。

その1年後、3度目の梅しごとをした。

出来上がった梅酒や梅ジュースは、1年を待たずに飲んでしまうけれど、初めて漬けたものだけは手をつけずに保存している。

結婚20年を迎えた年に飲もうと、計画している。

あと5年だ。

5年なんてあっという間だろうな。

 

(26)奥さま手帖(お弁当事件Ⅲ)

 

2月某日

 

喧嘩の翌日

私の奥さんはいろいろな意味で面白くて、怖い人だ。

喧嘩の翌日の弁当は、毎度冷や汗ものなのだ。

よくあるパターン、『米飯だけ弁当』なんて甘い甘い。

真っ白なご飯の下には、おかずが隠されてる...な〜んてエモいことを、うちの奥さんはしない。

 

 

過去に経験した『喧嘩の翌日弁当』をプレイバックしてみる。

 

 

<その1>

※ここでコンビニへ、おにぎりなり米飯なりを買いに走ったら、負けを認めることになるから、サバ缶オンリーで頑張った。

 

 

<その2>

※おっぱいの中身は、たらことおかかだった。

美味しくいただきました。

おかず入りの優しさのワケは、怒り度が低めだったからだろう。

 

 

<その3>

※袋に入っているものは米

喧嘩の火種は、私作のチャーハンがベタついてるとチャンミンがケチをつけたから。

「チャンミンの作るのも、ベタベタじゃん」と、私が言い返したのがいけなかった。

「文句言うなら自分で作れ」という意味なんだろう。

 

 

<その4>

 

 

<その5>

※うずらの卵じゃなくて、鶏卵です

 

喧嘩の発端は何だったっけ?

下半身がらみだったのは確かだ。

今回は...何だろう...。

 

 

 

(つづく)

 

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